2022.11.22 [ その他南信州の食・味・お土産南信州の観光・自然・花 ]
健康づくりの里 阿智村「キクイモ」の加工が始まりました!
現行の薬機法に照らし合わせ、不適切な表現があると思われるファイルを削除しました(令和4年12月 1日)。
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南信州農業農村支援センターのHです。
「健康づくりの里」を掲げている阿智村では、特産品の一つであるキクイモの加工が始まりました。
「花桃の里」「星空の里」として有名な阿智村は、「健康づくりの里」にも力を入れています。
阿智村の公式サイトは、こちらです。
阿智村には南信州では唯一の温泉街「昼神温泉郷」もあります。
南信州 昼神温泉公式観光サイトは、こちらです。
紅葉も深まり、キクイモの地上部が枯れるころ、根である「イモ」の収穫が始まります。
キクイモの加工は、「御所の里」にある「南信州機能性食品工場」で行われます。
農家から、収穫されたキクイモが搬入されます。
説明してくださったのは、阿智村からこの施設の指定管理を受けている農事組合法人「きくいもの郷」の、坂本理事長です。
持ち込まれたキクイモは計量され、貯蔵庫にストックされます。
年間で、約40tものキクイモが処理されるそうです。
阿智村での作付け面積は約2ha。これではまだ足りないため、近隣市町村からも受け入れています。
この後も次々と搬入され、1年分加工するための原料がストックされます。
キクイモはその日に使用する数量だけ持ち出され、きれいに洗浄されます。
洗浄されたキクイモの一部は、注文により青果として発送されます。
大部分のキクイモは、加工に適さない部分を取り除く「トリミング」作業を経て、加工工程に入る原料になります。
ここ南信州機能性食品工場では、「スライス」「乾燥」「製粉」「焙煎」などの加工設備を備えており、「きくいもチップス」「きくいも茶」「きくいも粉末」などの製品にされるほか、一部は外注により「きくいもめん」などに加工されます。
乾燥スライスや乾燥粉末などの状態での注文もあり、全国へ発送されるそうです。
「キクイモの名付け親は私。キクイモは横浜に伝わって外人が食用とし、日本人が栽培していた。ある人が私のところにそれを持ってきて、これは何かと聞いた。花が菊の花のよう、根は芋のように食べられる。そこで『キクイモ』と名づけた。繁殖力が旺盛だから非常時に備えると良い野菜だよ」(~田中芳男 日本博物館の父~より)
菊芋の名づけ親は、飯田市出身の田中芳男さんだそうです。
田中さんは幕末~明治にかけて活躍された動物学者、植物学者、農学者、園芸学者、物産学者だそうで、南信州で自生~栽培されているキクイモも、故郷の食糧難対策の一つとして、持ち帰ったものと言われています。
キクイモは、南信州とも深いかかわりのある作物だったのですね!
そのキクイモですが、以前から健康食品として、根強い需要があるようです。
南信州機能性食品工場の製品は、阿智村内の食料品店や、昼神温泉郷の一部の旅館・ホテル売店、各種通販サイトなどでお買い求めいただけます。
農事組合法人きくいもの郷の坂本理事長は、「農家も高齢化で遊休農地が増えている。比較的手がかからないキクイモの栽培で、現金収入を得てもらい、遊休農地も解消させたい。そうやって南信州地域全体を元気にしていきたい」と夢を語ってくださいました。
きくいもの郷では、自社の製品加工のほかに、キクイモ加工の閑散期には、キクイモ以外の乾燥・スライス・粉末化などの委託加工も受けてくれるそうです。
キクイモの里 電話0265-47-2566 FAX0265-47ー2560
花桃で「心」和み、温泉で「体」癒し、食材で「健康づくり」を掲げる阿智村の、南信州のキクイモを応援してください。
【この記事に関するお問い合わせ先:南信州地域振興局 南信州農業農村支援センター 阿南支所 TEL:0260-22-3199】
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