2016.03.24 [ 南信州の伝統・文化・史跡 ]
育て!未来の民俗芸能の担い手たち~民俗芸能子ども体験会開催~
地域政策課のTです。
いよいよお練り祭りが目前に迫った3月20日(日)、子どもたちにお練りを代表する「大名行列」と「東野の大獅子」を体験してもらう民俗芸能子ども体験会を飯田合同庁舎で開催しました。キャッチフレーズは“君も未来のお練りのスターだ”。昨年7月にスタートした南信州民俗芸能継承推進協議会による“子どもの民俗芸能体験の場”を提供する取組です。
当日は、春の到来を感じさせる絶好の体験日和となり、約80名もの多くの親子にご参加いただきました。
飯田市美術博物館の櫻井学芸係長さんによるお練り祭りの解説に続き、早速、体験の開始です。
まずは、赤門前で「大名行列」の体験です。本町三丁目大名行列保存会の皆さんによる行列や所望演舞(槍、草履、傘)を実演いただきました。飯田市中央図書館の利用者なども加わり、多くの見物人が見守る中、本番さながらの熱のこもった見事な演舞に、拍手喝采です。
その後、子どもたちは保存会の皆さんの指導で、かけ声、足運び、手振り、槍の扱いを順に教えてもらいました。それぞれの所作は、大人でも覚えるのに一苦労ですが、子どもたちの飲み込みの早さには驚かされます。なんと、体験開始から僅か30分で、保存会の皆さんと一緒に、行列を演じるまで上達してしまいました。保存会長さんからもお褒めの言葉をいただき、どの子も大変満足顔でした。多くの子どもたちが、大名行列を見るのも初めてという中、実際に行列に参加した体験は、必ず記憶に残ることでしょう。
次に、「東野の大獅子」です。こちらも、先ずは実演です。宇天王が大獅子を目覚めさす“道中起し”を舞っていただきました。
その後、子どもたちは、保存会の皆さんの指導で、約30kgあるといわれる実際の頭(かしら)を持ち上げたり、頭に見立てたコンテナや木箱での舞、笛や太鼓でのお囃子、宇天王の所作など、大獅子を構成する各部門のそれぞれについて体験しました。こちらも最後には、子どもたちの奏でるお囃子に合わせて、子どものコンテナ獅子が演舞するところまで上達していました。
東野の大獅子は、5つの部門で構成され、実働350人もの大人数で演舞されます。今回参加した子どもたちが次回のお練り祭りには立派な担い手として参加している姿も想像されるほど、頼もしい限りでした。
南信州民俗芸能継承推進協議会では、子どもたちに民俗芸能を体験してもらうことで興味を持ってもらい、将来の担い手を育成することが重要と考えています。今後も、このような機会を多く提供していきますので、ぜひ多くの皆さんの参加をお願いします。
さて、今週末はいよいよお練り祭り本番。7年に一度の貴重なお祭りと民俗芸能を是非ご観覧ください。
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