2016.03.31 [スカイランナー 松本大さん]
山×スカイランナー vol.3
2014年世界選手権。初めて日本チームを組織して挑み、国別で16位(photo by Sho Fujimaki)
プロのスカイランナーとして、選手としての競技参加とともに、普及活動も行う松本さん。2013年には上田市に移住し、日本スカイランニング協会(JSA)を立ち上げました。
多彩な山に囲まれた信州は、最良のフィールド
- 選手としての活動と普及活動、両立させるのは大変じゃないですか?
競技だけに集中できる選手を、正直うらやましいとは思います。でも、どんどん仲間が増えていくことは、競技とは違う楽しさがあります。「スカイランニングが好きです」「私もスカイランナーです」という若い人たちが増えていくことが嬉しいですし、「二足のわらじ生活」も良いものですよ。
- 上田に移住したのは何か理由があるんですか?
スカイランニングを始めてから、上田市のアウトドア関係の方々とつながりができていきました。嬬恋から見ると山の向こう側ですが、菅平や美ヶ原ではスカイランニングに近いトレイルランニングも行われていましたし、町の規模もちょうどいい大きさだと思ったので。
- 町の規模、というのは?
新しいスポーツを普及しようと考えたら、あまり大きい都市では埋もれてしまうんです。上田は、町にも力があるし、動きが早い。この町だからこそ、「太郎山登山競走」をはじめ、たった数年でここまでできるようになったと感じています。
- 「太郎山登山競走」を始めたきっかけは?
2013年に「富士登山競争」で優勝したときに、母袋創一市長にお会いしました。翌年、連覇して表敬訪問したときに「太郎山でも登山競走をやりたいですね」と言ったら、「やるなら、今でしょ!」という返事をいただいて。
2015年上田バーティカルレース/太郎山登山競走 (photo by Sho Fujimaki)
- そこからあれよあれよという感じで。
まだトレイルランニングの感覚の人も多いですが、徐々に独自性も出していければいいかなと思っています。トレイルランニングは30~40代が中心のスポーツなんですが、スカイランニングは子どもからお年寄りまで楽しめる。基本は山を駆け上がる、ですから。
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