2016.03.30 [スカイランナー 松本大さん]
山×スカイランナー vol.2
松本さんが生まれ育ったのは、群馬県・嬬恋村。自然豊かな環境と、富士登山競走にも出場するような市民ランナーだった父親の影響もあり、幼いころから近くの山に登っていたと振り返ります。
世界を知り、スカイランナーとして生きていくことを決めた
- 小さいころから、山にはよく行っていたんですか?
吾妻山(四阿山)や浅間山など、2000メートル級の山に囲まれているので、それこそコンビニへ行くような感じで(笑)。走ったり歩いたり、昔の道を見つけたり、里山を探検すると面白いんですよ。
- もともと山好きだったんですね。
中学生まではずっと、クロスカントリーをやっていました。登山は夏場のトレーニングの一環でしたが、部活だけではなくて、登山好きだった父の影響もあると思います。高校は前橋市だったんですが、スキー部がなかったので、山岳部に入りました。でもちょっと物足りない感じがして…。
- 物足りない?
普通の登山も好きだったんですが、半日で帰って来られるような距離を、重い荷物を背負って2日間かけていくというのが、ちょっとかったるい感じがしたんですよね。2日間あると、快適じゃないシーンも出てくるじゃないですか。雨が降ったり、テントが狭かったり、風呂に入れなかったり…。バーッと行って、バーッと帰ってくる、「ファストアンドライド」な登山が自分は好きなんだと思いました。
- 松本さんにとってはスピード感も大事なんですね。
実は、国体に山岳競技というものがあるんですが、高校3年生のときに群馬県の代表として出場しているんです。
- 山岳競技?
10キロくらいの荷物を背負って、山を駆け上がるという競技です。そのときは高校生なので、少年の部だったんですが、大人になってから青年の部にも出たいと思いました。大学に進んでからは、特に部活にも入らずに自転車で旅をしていたんですが、ずっと気になっていて。それで、大学2年生のときに国体に出場しました。県代表は2人いるんですが、もう1人がトレイルランニングの第一人者・鏑木毅さんだったんです。それで、いろいろ教えてもらうようになりました。
- それまでは、誰かに教わるようなことはなかったんですか?
なかったですね。カモシカを見て「やっぱり効率いい動き方してるな~」と思うことはありましたけど(笑)。それまでは、調整ってことも知らなくて、大会前日に追い込んでいましたから。本当に素人ですよね。鏑木さんからも「大会1週間前からは体を休めてね」と言われました(苦笑)。
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