信州魅力人

信州の魅力、それは長野県内で頑張るつくり手たちの魅力。そんな魅力人の想いをお伝えします

しあわせ信州 > 長野県魅力発信ブログ > 信州魅力人 > シナノ(佐久市)代表取締役 柳澤光宏さん > グローバルな視点で世界市場へ 中国でも販売「メイドイン長野」ポール

グローバルな視点で世界市場へ 中国でも販売「メイドイン長野」ポール


―今までは60年間以上、国内販売が中心だった。世界という市場は魅力的ですか?

画像3

ジャンルによって違いますが、スキーが全世界的に伸びているかといえば、そうではないんです。日本ほどは落ち込んでいない、というレベルです。
ただ、私は、とにかくチャレンジしてみたいと思っています。
ダメだったら他の方法を考える(笑)
実は、スキーストックについては過去に輸出したことがあります。もう一度世界にトライしたいと思います。

輸出ということで言えば、高齢者用の杖は、中国への輸出を始めました。これにも力を入れていきたいと思います。

―杖が中国で売れるんですか?

ええ、売れます。
中国は報道されている通り、裕福な方の絶対数が多いんです。
弊社の杖は2万円~2万5千円。高価な価格帯だと思います。日本では百貨店でも売られています。日本で売られていると、中国の百貨店から「日本で売られているものが欲しい」というニーズがあります。

―課題は?

流通をどうするかとか、売り場をどれだけ増やせるかとか。私たち一企業だけでは何とかしがたい現状はありますが、ニーズがあるのでそれでも上手くいくと思います。

―あとは「売り方」の問題ですね。柳澤さんは、社長になられたばかり。これからどうやってグローバル企業としての「新生シナノ」を引っ張っていくのですか?

画像4

特に、大きく変えるものは無いと思っています。
先代からやってきているものは、脈々と引き継いでやってきていますし、ただ、社員には、もうちょっとグローバルな視点で物事を見てほしいとは言っています。


―「グローバルな視点」を養うために具体的に何か取り組んでいますか?

中国展開も含め海外関係の仕事は、専務時代から私が担当してきました。これまでは私自身が担当する事が多かったんです。

現在は、なるべく社員を巻き込む形でやっています。
たとえば来週のドイツの展示会は、20代の若手社員がやっていますし、中国については弊社の営業部長が中心に動いています。

―本当に失礼な言い方ですが…長野県の片田舎でつくられた商品が、どんどん世界へ出ていくのはすごい。日本でつくる、長野県でつくることにこだわりはありますか?

しっかり管理できていれば、最終的にどこでつくっても同じだと思います。ちゃんと教えれば、どこでもものはつくれると思うんです。
いずれ海外でやっていくために、長野でつくる品質を維持した上で、ブランドを定着させるのが一番大事かと思います。

―品質・ブランドという意味で、長野・日本でつくっているというのは大きいと思いますが。

特に中国ではそうですね。
メイドインジャパン=「高品質」という価値(イメージ)があるのかなと思います。

―これからの夢は?

画像5

夢は、やはり海外。
具体的な数字まで言えば、輸出額で1億円まで成長させたい。今は1000万円以下ですが、これから3年くらいで実現したいです。
海外で1億円というと、ちょうど全社の売上の1割になります。1割という数字にこだわりがあります。
だからこそ、今、挑戦をしている段階です。
例えばネット販売。中国ネット販売大手の「アリババ」を使って輸出を構築しているところですし、他にも中国では高齢者用の杖を切り口に商品展開を考えています。
中国もこれからは高齢社会になりますので、今の日本と同じように、ポールウォークも数年後には当然関わってくると思います。
世界に売っていく、というのは私の思い入れが強い部分です。

―長野で作られたものが世界中で使われる、というのは長野県民としても非常に誇りになります。ぜひ実現してください。色々とお話を聞かせてくださいましてありがとうございました。

ありがとうございました。

1 2 3

このブログのトップへ

このブログや記事に関するお問い合わせ窓口

営業局
TEL:026-235-7249
FAX:026-235-7496