2011.03.28 [元気を出すぞ蔦木宿の会(諏訪郡富士見町) 名取栄一さん]
地元の人が愛用する商品を「名物」に
味噌の色は、今のところは普通の味噌と同じです。でも、古代米はアントシアニン(植物に含まれるポリフェノールの一種)がとても多いので、お湯にいれるときれいな色が出るんじゃないかと期待しています。ちょうどいい具合の割合にすれば、食欲の進むいい色になるんじゃないかと…まだ想像だけですが(笑)。このあたりは濃い色の味噌はあまり好まれないので、味噌汁だけではなく、つけて食べる味噌という方向に開発していくのもいいかもしれません。
-まだまだたくさんの商品が生まれそうですね。
あとは、醤油や酢も考えています。昔は、各家庭で醤油を樽に仕込んであって、私が子どものころは発酵するのに撹拌(かくはん)していましたからね。販売用にしなくても地域の人がそういうものを持っているというのも面白いでしょう。
もちろん販売する商品、ということになれば私たちだけではできないから、業者と一緒にやっていけばいい。古代米酢は、焼酎をつくってくれた「芙蓉酒造」(佐久市)の会長が一生懸命にやってくれています。これはきちんと容器に入れて、ちょっと高級な酢として売り出していければという感じで進めています。
-商品としてだけではなく、地域の人が日常で使うものになればいいですね。
「地元の皆が、地元のものを愛用している」というふうにもっていければ一番いいと思いますね。うんと、町おこしにつながるはず。そういう努力はしていきたいですね。
例えば旅行客とかが、富士見の飲食店に行けば富士見の人が食べているものをそこで食べられると思って興味を持ってくれるとか。そういうふうになっていけば面白いですね。
「元気を出すぞ蔦木宿の会」の名付け親でもある名取さん。「あまりにも単刀直入の言葉だから、どうかな…って思ったけど、満場一致でOKになった」と語ってくれます。今後、全商品を集めた大イベントを行う予定もあるとのこと。次回のインタビューでは、同会の立ち上げから、今後の活動のことをお聞きします。
住所 | 長野県諏訪郡富士見町落合1984番地1 |
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電話 | 0266-61-8222 |
URL | http://www.tsutakijuku.jp/ |