企画振興課の「山と空」です。
ソルガムを知っていますが? 和名で「タカキビ」「トウキビ」等と呼ばれて、世界では小麦、稲などに続く第5位の主要作物です。栄養も豊富で、茎や葉はキノコ培地やバイオマス発電等で利用され、耕作放棄地の解消、脱炭素社会の実現、グルテンフリー食品の利用など、今後の活用が世界的にも注目されています。
長野地域では、信州大学や長野市などがソルガムの栽培を通じて、新たな時代を見据えた取組を進めていて、「信州そるがむで地域を元気にする会」として、長野市七二会で試験栽培等を続けています。その動きは食品加工品の開発等にも広がりを見せ、これらの成果も含めた『2023成果報告会・ソルガムマルシェ』が2月17日に長野市内で開催されました。
料理研究家の横山タカ子さんの基調講演では、「暮らしの中の食材選び」として、一汁三菜+漬物(発酵食品)+ご飯(たかきび入り)の話をお聞きしました。日常生活に落とし込んでいくことが食生活や社会全体によい影響を与えるというわかりやすいお話でした。
次の対談では、横山タカ子さんとSBCラジオ番組でフリーパーソナリティーとして活躍している板橋克明さんが、「ソルガムをおいしく食べて脱炭素!」をテーマに軽快なトークをされました。日ごろから自分たちが出来ることについて考えるよい機会となり、会場からは体への影響の質問なども出されました。
その後の活動紹介では、県畜産試験場から「ソルガムの品種と栽培について」、中部電力の技術開発本部から「中部電力におけるソルガムを活用した地域資源循環社会への取組」の発表がありました。こちらも会場から栽培の適地やバイオマス利用に関する質問が出され、関心の高さがうかがえました。
このほかにも、同じ会場のソルガムマルシェでは、ソルガムを使ったスイーツやおにぎりの販売、給食メニューや信州大学・長野市の取組も紹介されていました。
成果報告会の後、自宅で米を炊くときに入れるソルガム、クッキーなどを会場で買って帰りました。ソルガム入りのおにぎりは、味にくせがなく、弾力が心地よい食感でした。
みなさんんも「ソルガム食べて脱炭素!」どうでしょうか。ぜひ、一度ご賞味してみてください。
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