2018.09.20 [ 林務課 ]
新米治山技師日記 その1
みなさんこんにちは!
はじめまして、今年から、松本地域振興局林務課治山係に配属となった新人技師です。このブログでは担当している現場を中心に、林務課が普段どんな仕事をしているのか皆さんに紹介していきたいとおもいます。よろしくお願いします!
最近では中国・九州地方を中心に台風による土砂災害の被害が多く報道されています。長野県も山岳地帯なので、台風・大雨等により土砂災害の危険のある場所は多くあります。
右の写真は昨年10月に台風の被害により崩壊が起こった現場です。木が倒れ、斜面の土砂が流出されている様子が分かるでしょうか。幸い人家への被害やけが人は出ませんでしたが、このような状態で放置すれば、この先の大雨などで災害が起こる可能性があります。
治山係ではこのような崩壊した場所を正常な森林に戻し、災害が起こらないようにするための工事を行なっています。
ここで先日、私が担当する松本市の現場で工事が完成したのでご紹介します!
写真手前が床固工、奥が谷止工というもので治山ダムと呼ばれています。
いずれも渓流の勾配を緩やかにし、堆積土砂が下方に流出するのを防ぐ役割があります。この工事では松本市のK建設会社に工事を担当していただき、私は工事が設計どおり適切に行なわれているか確認し、工事の手法や日程などを相談・調整し工事を進めてきました。
それでは床固工が完成するまでの様子をご紹介したいと思います。
○5月14日 丁張検査
まず、構造物を設置するには床掘(地面を掘る)する必要があります。
ここでは床掘予定位置の延長や幅、掘削角度が正しいか確認しました。
○5月21日 床掘検査
床掘が完了しました。この上にコンクリートを打設し、構造物が出来上がっていきます。そのために床掘した地面(床付け面)が設計どおり確保されているかを確認するとともに、地盤が構造物の重さに耐えられるかどうか一点載荷試験(写真右)という方法で検査しました。
(写真:床付け面)
○5月31日 型枠検査
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