2016.04.12 [ 林業総合センター ]
サクラは山へ
林業総合センターです。
松本城で4月1日にサクラの開花宣言が出され、その後このブログでも松本合同庁舎でサクラが咲いたとの記事が載せられております。
全国的にサクラの開花宣言が出されるのは、サクラの一品種であるソメイヨシノです。
ソメイヨシノは、江戸末期に東京で作り出されたのですが、花が美しいことから全国に普及し、日本で最も多く植えられたサクラです。
林業総合センターでもソメイヨシノを植えてありますが、標高が高いために松本城の開花から1週間ほど遅れて開花します。
今年は、4月7日にソメイヨシノの開花を確認しました。林業総合センターにおけるソメイヨシノの開花日は、平年であれば4月15日ごろですから、1週間以上早い開花でした。
開花したサクラは、1週間ほどで満開を迎えます。
サクラといえばソメイヨシノがあまりにも良く知られていますが、サクラは日本の春の到来を告げる代表的な花だけに、多くの品種が作り出されており300種類以上あるようです。
そればかりか、少しでもサクラに似たところがあると、サクラと名を付けることがあります。2016年3月のブログで紹介させていただいたロトウザクラ(魯桃桜)もモモの仲間ですが、これだけではありません。
林業総合センターの構内を観察していたら、ソメイヨシノなどのサクラが咲くちょっと前に、サクラと名が付けられた別の植物が咲いている姿を見かけました。
その花が下の写真です
春先に赤い花が房になって咲く様子から「フサザクラ」の名が付けられたとの事ですが、何回見てもこの花からサクラを想像することは出来ません。
県内では、沢筋を中心に自生している姿を見ることが出来ますが、林業総合センター構内には自生していないため、このフサザクラは道路わきに植えてあります。
早春にしか花を見ることが出来ないことや、大きな花びらを持つわけではないため、よく見てみないと気づかない方も多いようです。
サクラやウメなどの花だけでなく、こうした地味な花も見ることが出来るのが林業総合センターの特徴です。
こうした様々な植物を観察されたい方は、林業総合センター構内にある森林学習展示館までお越しください。森林学習展示館は、月曜日と祝日の翌日は休館ですが、土曜日、日曜日も含めて午前9時から午後4時まで開館しております。
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