2014.07.07 [ 農地整備課 ]
「渓流取水工を見て来ました。」
農地整備課 A.Iです。
先日、安曇野市穂高 牧地籍にある「床固めカスケード式渓流取水工」を見てきました。
① 床固めカスケード方式渓流取水工
先日、安曇野市穂高 牧地籍にある「床固めカスケード式渓流取水工」を見てきました。この取水工は、川窪沢川上流の沢筋において取水して、下流域にある水田13.7haを潤しています。写真にある取水工は平成17年につくられましたが、それまでは巨石がゴロゴロしている沢筋を石で堰止め、沢筋横の下流につながる水路に取り入れていました。
しかし、大水が出るたびに、沢筋は荒れて、取水できない状態になってしまい、その復旧が大変で困っていました。
② 取水口
この「床固めカスケード式渓流取水工」は、河床がコンクリートで階段状になっており、階段の背面側で水を取水するようになっています。
写真ではわかりにくいのですが、水が落ちている後ろ側に水を取り入れるスクリーンがあり、溜まった水を取水します。
また、この取水工は、階段状の水溜りにたまった石を、大水が出たときの水の流れをうまく利用し、下流に流すようになっており、管理が楽になっている優れものです。
③ 魚道
取水工の片側には、段差の小さな魚道があり、渓流にすむイワナなどの魚が、遡上できるようになっています。
この日もイワナが1匹、取水工の水溜りに隠れていました。
④ 道への入り口
取水の水溜りと魚道は、行き来できるように、穴が開いています。
我々が帰ったあと、魚道に戻り遡上していくのでしょうか?
⑤ 下流河川
下流側を見ると、護岸に巨石が積まれており、苔がいい具合に生えていました。
この周辺の石を積んで作ったそうですが、周りの風景となじんですごくいい感じでした。
⑥ 水神様
帰り道、古い石碑がありました。よく見ると「水神」と刻んであります。
水神さま、これからも安定した取水ができますように・・・
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