2013.12.04 [ 企画振興課 ]
地域の知恵袋【屋敷林と歴史的まちなみ支援活動 場々洋介さん】
今回の「地域の知恵袋インタビュー」のお相手は、屋敷林と歴史的まちなみプロジェクトリーダー場々 洋介さんです。(左側)
現在、場々さんをリーダーとする屋敷林と歴史的まちなみプロジェクトのメンバーは、屋敷林を維持する方々への支援活動を行っています。
今回、場々さんから、屋敷林の支援活動や保全について次のようなご意見・ご提案をいただきました。
①安曇野の美しい景観には、屋敷林が大事な要素であることを発信し、所有者に大変価値のあるものだと気づいてもらうなど、毎年、「安曇野屋敷林フォーラム」や見学会を開催しています。その結果、インターネットで「屋敷林」と検索すると「安曇野の屋敷林」が上位に出るまでに認知度があがりました。
また、今後は、屋敷林や古民家の中を見学できる拠点づくりを行い、より多くの方に屋敷林を見てもらうことにより、その素晴らしさを発信していきたいそうです。
②屋敷林を今後も維持してもらうため、本棟造り等の古民家と屋敷林はセットになっていることから、セットで景観条例における景観重要建造物や景観重要樹木と位置付けてもらうことにより、景観上の重要性を発信し、所有者にも屋敷林の価値を再認識してもらい、保全につなげる。また、屋敷林を持つ古民家の用途を、住宅から商業施設等の他の用途に変更し、屋敷林を維持管理してもらうことにより、地域に残していく。という提案をいただきました。
今回の場々さんへのインタビューを通して、県としても、屋敷林の価値に係る情報発信などに引き続き取り組むとともに、地域の景観育成団体とも連携しながら、屋敷林の保全を進めていく必要があると考えます。
平成15年から当時の高見沢松本地方事務所長の呼びかけにより、松本平の屋敷林調査を、県の景観サポーターの松本グループ及び安曇野グループが実施した。
その後、県の景観サポーター制度が廃止されたことに伴い、そのときのメンバーを中心に結成し、現在、19名の方がメンバーとして活動されている。
プロジェクトの目的は、「屋敷林のあるまちなみを安曇野の特長のひとつとして位置づけ、その地域の中に秘められた長い歴史と文化を研究して、今後のまちづくりに生かしていく。」こととしており、保全ばかりでなく、将来の安曇野を主に市民のための新しいまちなみ・暮らしかたを提案している。
プロジェクト発足のきっかけとなった屋敷林調査は、平成23年3月に「活動報告 安曇野の屋敷林 その歴史的まちなみを訪ねて」にまとめられ、発行されている。
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