2023.01.20 [ 計量検定所 ]
計量女子の計量検定所日記「最強生物クマムシ」
こんにちは!計量女子です。
皆さんは、年末年始の休みをどのように過ごされましたか?
計量女子の家では「人間がとある最強生物に行った実験」の話題で息子(計量高校生)と「あの最強生物、レベチ(他と比べ物にならないほど圧倒的)過ぎやしない?」と盛り上がりました。
その最強生物、実は先日行われた大学入学共通テストの英語(リーディング)の問題として取り上げられました。正体は、クマムシ。
体長は0.2~1mmほどで、主に苔の上や水中などに生息し、楕円形の身体に小さな足でのそのそ動き回る様子は、まるで熊のようです。
動き回っている時は最強生物ではないので少しの衝撃ですぐに死んでしまいますが、乾眠状態(計量高校生曰く「樽(たる)状態」)になったクマムシは、ちょっとやそっとの衝撃では死なない身体になります。
そんな最強生物クマムシに人間がどんな実験を行ったのか、そのレベチぶりをご紹介します。
・7.5 GPa(1 cm2に約75,000kgかかる圧力)をかけたが生還
水深でいうと約750,000mの深さに相当します。
人工ダイヤモンドを作るときの圧力が5~10GPaくらいです。
・絶対零度(-273℃)の環境に置いたが生還
・数千Gy(グレイ)のガンマ線を照射したが生還
Gyは、放射線によって人体をはじめとした物体に与えられたエネルギーを表す単位です。計量単位令別表第一(第二条関係)において「電離放射線の照射により物質一キログラムにつき一ジュールの仕事に相当するエネルギーが与えられるときの吸収線量」と定義されています。(なお、人間は10Gyでほぼ全員が死に至るそうです。)
・ナイロン製の銃弾に詰めて発射した結果、秒速825mの衝撃でも生還
ちなみにこれらの実験は決してふざけている訳ではなく、多くは「クマムシが極限環境に耐えられるメカニズムを解明したら、保存技術などが大きく進歩するのではないか?」という目的の為に行われているそうです。
そんなクマムシの愛らしい動画を、アクアピア安曇野(犀川安曇野流域下水道事務所)のyoutubeで見ることができます。
クマムシが足をわしゃわしゃさせて動く姿に癒されてください。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
松本地域振興局 総務管理課
TEL:0263-40-1955
FAX:0263-47-7821