2017.11.13 [ 特産品・名産品 ]
「信州の環境にやさしい農産物認証」今年度の現地審査が全て終了しました。
長野県では、信州の美しい自然環境を保全し、消費者の皆さんに安心して農産物を食べてもらうため、「信州の環境にやさしい農産物認証制度」による認証に取り組んでいます。
慣行栽培と比較して化学肥料と化学農薬を50%以上(または30%以上)削減して栽培された農産物を長野県知事が認証しています。
この制度では、申請された全ての農家について、書類審査とともに、現地での審査を行っています。現地審査では、専門の審査員が、栽培履歴やほ場の状態などを確認します。
今年度は10月下旬にりんごの審査を行い、全ての審査が終了しました。
4月から8月はレタス、トマト、キュウリなどの野菜やブルーベリー、梨、ブドウといった果物の審査。8月下旬から9月にかけては、濃密にお米の審査。審査の最終月となる10月は、そばや大豆の審査。果物の中で最も申請数が多いりんごの審査は、申請された品種によって、7月下旬から10月にかけての審査・・・こんな日程で今年度の審査を行いました。
その中から、このブログでは、
アスパラガス:https://blog.nagano-ken.jp/matsuchi/food_and_products/12302.html
レタス:https://blog.nagano-ken.jp/matsuchi/food_and_products/12309.html
トマト:https://blog.nagano-ken.jp/matsuchi/economy/12507.html
お米:https://blog.nagano-ken.jp/matsuchi/food_and_products/12943.html
について、紹介しました。
今年度最後となったりんごの審査は、台風が通過した後の審査となりましたが、幸いにも大きな被害はなかったとのことで、収穫を間近に控えたおいしそうなりんごが実っていました。
りんごなどの一部の果物は、農薬については30%削減が認められています。30%削減の農産物は今年度からIPM(総合的病害虫・雑草管理)実践指標という指標を用いた取組の確認が必要になりました(ポイントによるレベル評価を行い、認証取得にはレベルB=指数60以上となることが必要)。りんごの指標はこちら↓です。
http://www.pref.nagano.lg.jp/nogi/sangyo/nogyo/kankyo/documents/ringo.pdf
現地審査では審査員が1項目ずつ取組状況を確認していきました。「総合的~」の名のとおり項目は全38項目、内容も多岐にわたります(生育期間中の管理はもちろんのこと休眠期の管理や、農薬の選択・散布方法についてなど)。
審査員が1つ1つチェックする間、これらの細かな取組の積み重ねが環境にやさしい農業につながっているのだと感じさせられました。そしてそれはすなわち、農家さんの手間や苦労の積み重ね、なのです。
4月のアスパラガスから始まった審査ですが、終わってみると、現地審査は19回を数え、気づけば、秋もめっきりと深まり春の穏やかな暖かさが懐かしくさえ感じる季節となっていました。
お忙しい中、対応いただいた農家のみなさん、ありがとうございました。
1月には、来年度農産物認証の受付が始まります。来年もぜひ認証取得に取り組んでください。
このブログを読んでいただいている消費者の皆さん、実りの秋、食欲の秋です。認証を受けた農産物をはじめ、農家の皆さんが心をこめて生産した長野県の様々な農産物をぜひ味わってみてください!
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