2017.05.22 [ 特産品・名産品 ]
今年度最初の「信州の環境にやさしい農産物認証」の現地審査を行いました。(その2)
長野県では、信州の美しい自然環境を保全し、消費者の皆さんに安心して農産物を食べてもらうため、「信州の環境にやさしい農産物認証制度」に取り組んでいます。
この制度は、通常栽培と比較して化学肥料と化学農薬を50%以上(または30%以上)削減して栽培された農産物を長野県知事が認証する制度です。
この制度では、申請された全ての農家さんを対象として、書類審査だけではなく、現地での審査も行っています。現地審査では、専門の審査員が、栽培履歴やほ場の状態などを確認します。
4月下旬に、本年度最初の現地審査を行い、アスパラガスとレタスを生産する2件の農家さんのもとに伺いました。
今回は、レタスの審査の様子をお伝えします。
(前回お伝えした、アスパラガスの審査の様子はこちら!↓)
(https://blog.nagano-ken.jp/matsuchi/food_and_products/12302.html)
2件目にお伺いしたのは、株式会社あおぞら さん。
株式会社あおぞら では、4人の農家さんが栽培した、信州の環境にやさしい農産物認証を受けた農産物を販売しています。
この日は、生産農家の1人、川上さんが対応してくださいました。
川上さんいわく、
「土の中に数多存在する微生物の中でも、土や作物に有効、有用な微生物に着目した解析が今後は重要になる」とのこと。「実際に○○大学で研究がされ始めていて・・・」と話してくださり、新しい知識や様々な情報の吸収を怠らない姿勢、「土に入れたものは、結果として作物に現れる、隠せない。」と強く語る実直さが印象に残りました。
また、あおぞらでは、単に、化学肥料と化学農薬の50%削減に取り組むだけでなく、野菜のおいしさや健康機能性にも着目しており、糖度、硝酸態窒素量(※1)、抗酸化能(※2)といった項目の測定を外部機関に依頼して行っているとのことで、実際にそのデータも見せてくださいました。
※1 硝酸態窒素
・体内で還元され亜硝酸塩に変化すると、健康に影響があると一部ではいわれている。
※2 抗酸化能
・生活習慣病、癌などと関係があるとされる活性酸素の働きを弱める力とのこと。
あおぞらさんのレタスは、県外スーパーとの取引が主ですが、県内のいくつかのスーパーにも出荷されているとのことです。
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