2015.04.28 [ 文化・伝統 ]
今年も本格的に農作業が始まります(水神祭の様子)
桜満開の新田堰
同じく桜満開の下、矢原堰の水神様
農地整備課のH,Sです。
松本平のあちこちで桜の花も満開が過ぎ、それと共に松本平や安曇野では今年も本格的に農作業が始まっています。
昨年は長野県各地で災害があり、松本地方事務所管内でも、大雪や雹の被害を受けてしまいました。
そんな中、田畑を潤す「命の水」の恵みを願い、今年こそ平穏のうちに豊穣の秋を迎えられますようにと願い、各地の用水路などで水神祭が執り行われています。
何か所かの水神祭に参加しましたので紹介させていただきます。
水の恵みと豊作をお祈りしました。(新田堰)
用水の1年間の安全を願いお清めをしました。(矢原堰)
松本地方事務所管内には梓川や奈良井川などを水源とする、歴史の長い農業用水路が数多くあり、古くは平安時代からの用水路もあると言われています。
各用水路は農家の方々を中心に組織された「土地改良区」や「水利組合」が大変な苦労をしながら、水が農地の隅々にまで行き渡るように、大雨の時には水路から溢れないように維持管理をしています。
また、大きな用水路には「水神様」が祀られて、この時期各地で水神祭が行われています。
ところで、神主さんがあげる祝詞(のりと)の中には「かしこみ・かしこみ・・・」という言葉が出てきます。これを文字にしますと「恐(れ)+み」、「恐(い)+み」となるのをご存じでしょうか。
自然を恐れ、自然を敬い、もって自分自身を正し、水を大切にするというのは「大切な日本の文化」だと私は思っています。
梓川左岸用水路の水神様
和田堰の水神様は稲荷神社の中にあります。
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