2014.11.27 [ 文化・伝統 ]
安曇野市で水路補修の研修会が開かれました
秋晴れのもと、多面的機能支払活動の一環として、水路の目地補修の研修会が、安曇野市にある白鳥湖近くの田んぼの中の農業用水路にて開かれました。
多面的機能支払とは、農地や農業用施設の維持管理や農村環境の向上に取り組む、地域住民による活動に対し、市町村・県・国がお金を出し合って支援を行う制度です。
安曇野市では40を超える活動組織があって市内各所で活動が行われ、安曇野の美しい農村景観や環境の維持に大きな役割を果たしています。
この研修会は各活動組織の皆様に、実際に水路の目地を補修する体験をしていただき、各組織に帰ったら自分が先生となっていただけるよう、平成24年度から始まり今年で3回目となりました。
当日は午前午後に分かれ、市内の32組織、76人もの方が参加されました。
まずは、目地(水路の継ぎ目)補修のやり方をパンフレットや実際に使う道具により説明を受け、その後各組織2~3か所の目地補修を実際に体験しました。
まずは古い目地をドライバーなどで取り除き、エアガンできれいにします。
目地がきれいになったらガスバーナーで乾燥させ下準備は完了です。ここまでの下準備を丁寧に行うことが、仕上がりと耐久性に大きくひびきます。(段取り八分とはこのことですね。)
仕上がりをきれいにするために、ガムテープで囲って(マスキングして)から、コーキング剤を目地に充填しますが、別に囲わなくても作業はできます。
仕上がりはこんな感じです。まるでプロがやったような仕上がりで、皆さん満足そうでした。材料はホームセンターで売っているものですし、これで水路の水洩りが防げれば農家の方は大助かりです。
当日参加された方々も、最初は心もとなかった手つきが2か所目には随分と上手になって、皆さん自信を持たれたようです。(何事も体験ですね。)
県ではこの多面的機能支払活動に更に多くの皆さんに参加していただけるよう、お手伝いをしています。この活動によって松本地域はもとより長野県全体の美しい農村景観や環境が末永く守り伝えられることを願ってやみません。
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