~未来のブランド魚を養殖業者へ出荷~
こんにちは 信州放牧豚です。 8月4日、長野県水産試験場木曽試験地で、長野県のブランド魚「信州大王イワナ」の稚魚出荷が始まりました。その様子をお知らせします。
初日は4業者へ12,300尾を出荷しました。翌5日には5業者へ出荷し、今後さらに2業者への出荷を予定しています。今年度は合計4万3千尾あまりの出荷を計画しています。
信州大王イワナは、長野県水産試験場が作出した全雌三倍体※1のイワナです。大型に成長しても卵を持たないため、そのエネルギーを成長に回すことができ、60cmを超え、約2kg程度まで成長する長野県オリジナルのブランド魚として県内各地で養殖されています。(※1 染色体の組数が3組となることで成熟しない、すべてメスの魚)

(日陰のほうが落ち着くのでしょうか)

パーマークがあり立派な渓流魚です。
今回出荷した稚魚は、令和7年11月に採卵・受精し、令和8年1月にふ化した魚たちです。
私が初めてこの魚たちを見た4月頃は、全長2~3cmほどの黒っぽい小さなちいさな稚魚でした。飼育水槽の底に群れ、ほとんど動かない姿が印象に残っています。
しかし、その後成長するにつれ体長だけでなく体高も増し、小さいながらも渓流魚らしい立派な姿になっていきました。
7月には室内水槽から屋外飼育池へ移され、さらに成長を続け、出荷時には体長10cm弱、体重2~5gほどにまで大きくなりました。


4月に見た姿を思い返すと、その成長ぶりには驚かされます。無事に出荷の日を迎えた稚魚たちを見ていると、うれしさで胸がいっぱいになりました。
【炎天下での出荷作業】
出荷当日は、防疫対策のため養殖業者の皆さんは試験地のフェンス外で待機します。
職員が飼育池から稚魚を丁寧に網ですくい、ポリバケツで運搬して養殖業者の運搬水槽へ受け渡します。
真夏の強い日差しの下での作業となりましたが、稚魚に負担をかけないよう慎重に作業を進めました。
担当職員は「まずは無事に送り出せて、ほっとしています」と話していました。


稚魚達が旅立った瞬間です。
【ここからは養殖業者へバトンタッチ】
こうして送り出された稚魚たちは、今後それぞれの養殖場で約2年間育てられ、信州大王イワナとして出荷されることになります。
信州大王イワナは非常にデリケートな魚として知られています。飼育環境が変わると餌を食べなくなることもあり、養殖管理には高い技術と細やかな気配りが必要です。
今回出荷した稚魚たちが順調に成長し、立派な信州大王イワナとなるよう、養殖業者の皆さんにも期待しています。


【おわりに】
今回送り出した稚魚たちは、まだ10cmにも満たない小さな魚です。
しかし、2年後には長野県を代表するブランド魚として、多くの皆さんに味わっていただく存在になります。
水産試験場で生まれた小さな命が、養殖業者へ受け継がれ、そして消費者の皆さんのもとへつながっていく。
その第一歩となる出荷の日となりました。
長野県水産試験場
住所 安曇野市明科中川手2871
電話 0263-62-2281
長野県水産試験場木曽試験地
住所 木曽町新開字生ノ平127-239
電話 0264-23-8571
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