来て!観て!松本『彩』発見 歴史と伝統の城下町松本。のどかな田園風景安曇野。そびえたつ雄大なアルプス。自然と文化に彩られたまつもと地域の情報を、松本地域の県職員の発見を織り交ぜつつお届けします。 面白いこと新発見、知ってる人にも再発見、何だこれはの珍発見。当たり前だと思っていたことから、ローカルなことまで職員の発信する情報をお楽しみください。

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計量女子の計量検定所日記「秘境のガソリンスタンドへ検定に行ってみたら?」

こんにちは!計量女子です。
前回のブログで大阪府計量検定所の動画をご紹介しましたが、ガソリンスタンドなどにある燃料油メーターはそれぞれ有効期限が定められており、期限到来前に修理した上で検定に合格したものでなければ、引き続き営業(取引・証明)に使用することはできません。

先月の終わり、県内のとあるガソリンスタンドで使用中の燃料油メーターが有効期限を迎えるということで修理後の検定を依頼されましたので、検定員に同行しました。

松本合同庁舎の周辺ではまず見られない大きな除雪車。

道幅が狭くなるにつれて路面にも雪が残るこの場所は…

県のほぼ最北端、下水内郡栄村の秋山郷にあるガソリンスタンドです。

写真の燃料油メーターが有効期限を迎えるということで、引き続き営業に使用するための検定を行います。

最初に燃料油メーターの外観を見て、修理が完了しているか(修理済表示シールを確認)使用に耐えるか(給油ホースの状態や表示部の明瞭さ等)を判断し、併せて銘板(使用最大流量、使用最小流量、最小測定量などが表示されている)を確認します。

次に確認するのが、基準タンクです。
燃料油メーターは体積を計量する特定計量器です。正しく計量できるかの確認は、体積の基準となる基準タンクに給油をして、燃料油メーターと基準タンクの数値の差を比較することで行います。
基準タンクにも有効期限があるため、期限到来前のタンクか、また水平に置かれているか等を確認します。
写真のタンクは、向かって左側が10リットル、右側が5リットルです。一般的な燃料油メーターでは、10リットルと5リットルの2回測定します。
(今回検定した燃料油メーターはシングル型で給油ホースが1本なので2回測定ですが、給油ホースが2本あるダブル型は、2回×2本=4回測定します。)

基準タンクに給油中は、燃料油メーターの表示部を見ていると同時にストップウォッチを使って流量の確認(測定時間が決められた範囲内であるか)も行います。

基準タンクの表示部を見て、燃料油メーターとの差を確認しています。その結果…
10リットル、5リットル両方とも合格しました!\(^o^)/

合格した燃料油メーターには、器差調整部の封印玉に証印を付して、器差を操作できないようにします。

同時に、外観には検定証印(銘板)と有効期限ステッカーを貼付します。

検定証印と違い有効期限ステッカーは法令による貼付義務はありませんが、ガソリンを給油する消費者及び燃料油メーターの管理者(ガソリンスタンド)に有効期限が分かりやすいよう、本県では銀色の目立つシールを貼付しています。

計量女子が今回一番知りたかったのは、基準タンクに給油した燃料油の行方。

検定で使用した燃料油は、廃棄せず地下タンクに戻します。
検定中に一貫して注意すべきことですが、燃料油は揮発性が非常に高いため、火気厳禁なのはもちろん静電気で引火する恐れがあるため、全員が帯電防止の作業服を着用し、基準タンクや金属缶にはアースを取り付けて静電気を逃がす工夫をしています。

今回の検定も無事終了したので、松本合同庁舎へ帰ります。
松本合庁から秋山郷へ行くには、国道117号線を経由して一旦新潟県津南町へ出て、そこから国道405号線で南下して再び長野県へ入るという道のりです。

冬の秋山郷では、除雪車を動かしたり暖房に使われる燃料油は必要不可欠です。ガソリンスタンドはそこに暮らす人々の生活を支える大事なインフラ。
それらのインフラが正しく使用されていくよう検定・検査をするのが、私達計量検定所の仕事です。

笑顔ある暮らしのために くまなく計量
(ちなみに今回の検定における公用車の走行距離は324kmでした。お疲れさまでした。)

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