2011.04.14　［■アレ☆これ☆信州］

Vol131■とく☆とく信州　青鬼

棚田百選～青鬼（白馬村）～

長野県の北西部に位置する白馬村にある岩戸山の山麓に、「青鬼（あおに）」という集落があります。
今回は、「日本の棚田百選」に認定された県内16地区の中から、青鬼集落の東側に広がる美しい棚田をご紹介しましょう。

北アルプスと青鬼の棚田

石垣で築造された小さくて形の不揃いな水田が連なる「青鬼の棚田」は、平成11年に「日本の棚田百選」に選ばれました。また、その翌年には、江戸時代から明治時代にかけて建築された民家や伝統的な土蔵などが残る集落全体が、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されました。
青鬼の棚田では耕作条件の厳しさや後継者不足等から耕作放棄地が増えていましたが、こうした動きを受けて「日本の農山村の原風景として集落や棚田を大切に保存していこう」という取り組みが地元で本格的に始まりました。

水力を利用した米つき道具「ガッタリ」

集落の周囲にたくさん見られる石仏

棚田保全活動の一環として村と地元住民が平成13年から毎年開催している「青鬼五月まつり」では、小学生からお年寄りまで村内外から大勢のボランティアが田植え作業に参加。早乙女（さおとめ）姿の女性たちも登場し、カメラマンに大人気です。
作業の後は、棚田で作られた古代米のおにぎりやタケノコ汁、山菜の漬物など、山村ならではの味に参加者みんなで舌鼓♪♪