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Vol82■いよいよ始まる天下の大祭、7年に1度の御柱祭3

今週も引き続き、御柱祭の見所を紹介していきましょう!

●下社山出し 4月9日(金)~11日(日)
見所はなんといっても3日間に渡って行われる木落しでしょう。
「男見るなら七年一度、諏訪の木落し、坂落し」こんな唄もあるほどで、御柱祭全体の中のハイライトともいっても過言ではありません。
舞台となるのは中山道(現国道142号線)の脇にある木落し坂。最大斜度はなんと35度、長さは約100mもあるんですよ!


上から見ればまさに断崖にしか見えない木落し坂


坂から御柱の頭がじりじりと現れ、後ろに張られた綱が切られた瞬間、大歓声が上がり、土煙に包まれて御柱は坂を落下していきます。御柱に乗った氏子は振り落とされる者、またよじ登ろうとする者もあり、その様はまさに勇壮。
中でも御柱の最先端に乗る「華乗り」は最も危険であると同時に、祭全体で最高の栄誉でもあります。そして最後まで振り落とされずに坂を下りきった華乗りは英雄となれるのだそうです。


命がけでもやりたいという栄誉が下社の木落しにはある

●上社里曳き 5月2日(日)~4日(火・祝)
山出しから一ヵ月後、いよいよ御柱が境内へと向かう里曳きが始まります。豪快な山出しとはガラリと趣が変わって実に豪華絢爛。御柱の通過する街道沿いには騎馬行列や長持行列、龍神の舞や花笠踊りなどが華やかに祭を彩るんですよ。

御柱は境内に入ると、「めどてこ」などを外し、威容を正す「冠落し」が行われ、2日目には前宮の4本、3日目には本宮の4本の建御柱が行われます。
この建御柱は祭の総仕上げ。ラッパや木遣りの鳴り響く中、ロープやワイヤーの張られた御柱がゆっくりと立ち上がります。
最後に長さ1.5mの大御幣(おおごへい)が柱の先端に打ちつけられ、仮見立から約2年間を経て建御柱が完了します。


モミの巨木が神木となる瞬間は実に感動的だ

●下社里曳き 5月8日(土)~10日(月)
下社の里曳きも山出しからほぼ一ヵ月後。1日目は春宮で1本、2日目は春宮で2本、3日目には春宮で1本、秋宮で4本の建御柱が行われます。こちらも山出しの凄さとは打って変わり、実に華麗で煌びやか。「人の山を見たくば諏訪の御柱へ行け」という言葉があるほど、里曳きには連日10万ともいわれる人が見物に訪れるそうです。


騎馬行列に花笠踊りなど、この地の伝統芸能が歴史絵巻のように繰り広げられる

御柱祭のグランドフィナーレとなるのが秋宮の建御柱。
「よいとまけ、よいとまけ」という掛け声にあわせて勇壮な御柱がゆっくりと立ち上がり、2ヶ月間におよぶこの熱狂的な天下の大祭の幕が閉じられるのです。

さて、見所を中心に御柱祭を紹介してきましたが、祭の凄さや醍醐味は伝わりましたか?
この御柱祭を執り行うのは、諏訪地域3市2町1村、約20万人の氏子のみなさん。
御柱祭の年には婚礼を控える慣わしや、誰にでもお酒や料理を振舞ってくれる家もあるそうです。こんなことからも七年に一度のこの祭がいかに地元の人々によって支えられ、大切にされているのかが伝わってきますよね。

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