2011.06.16 [■アレ☆これ☆信州]
Vol139■とく☆とく信州 番所きゅうり
今回ご紹介する「信州の伝統野菜」は、長野県の中部に位置する松本市の「番所(ばんどころ)きゅうり」です。
松本市の西部、安曇地区の乗鞍(のりくら)高原一帯で栽培されていて、地元では「番所(ばんどこ)うり」と呼ばれているんですよ。
乗鞍高原で昭和初期から栽培されてきた「番所きゅうり」は、長さ約20cm、直径約5cmの短く太めの外観とタネの多さが特徴。皮は薄く肉厚で、みずみずしくて甘みがあり、丸ごと食べることができます。タネもプチプチしておいしいんですよ。
地元では昔から、身近にあるのが当たり前のように思われてきたこのきゅうりですが、近年その希少性が改めて認識され、現在、平成21年に発足した「乗鞍生産者組合」が、純粋な種の保護、品質や生産の安定、販路の拡大等に取り組んでいます。
このきゅうりのおいしい食べ方といえば、なんと言っても“ガブッと丸かじり”。冷水でよく冷やして、味噌やマヨネーズを付けてかじれば最高です!浅漬けにしても美味しいですよ♪
「番所きゅうり」は、乗鞍高原でしか栽培されておらず、旅館や民宿等を営む皆さんが、本業の傍ら自家用に栽培しているものがほとんど。生産量が少ないため、現在のところ他の地域へは流通していません。
収穫時期の7月下旬から9月中旬頃に乗鞍高原を訪れたら、ぜひ味わってみてください。この時期、お客さんにこのきゅうりを出してくれる旅館や民宿が多いようですよ。また、おみやげにしたい方は、「乗鞍観光センター」内の「乗鞍うまいもの工房」で購入することもできます。
ただし、その時々の収穫量には限りがあるので、必ず食べられるとは限らないということだけは、心に留めておいてくださいね。
☆「乗鞍うまいもの工房」についてはこちら(パソコン用)
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