2010.02.10 [■四季彩だより~信濃の国から~]
Vol76■読まなきゃチョーソン市町村 【中野市】
北信州の中野市では、土人形が生活や習慣に深く結びつき、古くから「土びな」と呼び親しまれ大切にされてきました。
中野の「土びな」は、奈良家が制作する「中野人形」と、西原家が制作する「立ヶ花人形」があり、この両者を合わせて、「郷土玩具中野土人形」とも呼ばれています。
中野人形「だるま恵比寿、抱き熊金太郎」
立ヶ花人形「関羽(かんう)」
奈良家「中野人形」は京都伏見系の流れを汲み、多くは縁起物や風俗物を題材としています。
西原家「立ヶ花人形」は愛知三河系の流れを汲んでいて、主に歌舞伎物を題材にしています。
「中野土人形」は今もそれぞれの味わいを活かして作り続けられているんですよ。
そんな愛らしい土人形たちの微笑みに彩られるまちを訪れてみませんか?
毎年3月31日と4月1日には伝統の「中野ひな市」が開催されます。
「中野ひな市」の目玉は、なんと言っても、普段、店頭販売されていない「中野土人形」の展示即売会です。毎年、全国各地から多くの愛好家が訪れます。
※中野土人形は、数に限りがあるため抽選販売となります。
お問い合わせは、中野商工会議所まで(TEL:0269-22-2191)
他にも、全国の土人形が一堂に会する日本唯一の「全国土人形即売市」、31日の夕方からは土びなを模した巨大な大灯籠びなの練り歩きなどがあり、夜の街を華やかに彩ります。
まちかど土びな展の様子
そして、中野ひな市の1ヶ月前、2月28日からは「まちかど土びな展」も開催されます。中野市街地の各商店で所有している貴重な土人形がショーウィンドーに並んで、商店街全体が土人形博物館のようになります。
期間中は無料ガイドの同行もお願いできます。是非この機会に、あたたかみのある中野土人形に会いにいらしてください。
【中野ひな市】
期間:3月31日(水)、4月1日(木)
会場:中野商工会議所周辺
【まちかど土びな展】
期間:2月28日(日)~4月1日(木)
会場:中野市街地
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