2010.11.04 [■就航地情報]
Vol110■信州まつもと空港からの就航地情報(北海道編5)
北海道の旬の情報“第5弾”。今回は、幕末期、江戸幕府が北海道に建造したあの有名な史跡の話題です。
よみがえった奉行所
「五稜郭と箱館戦争の遺構(函館市)」
箱館戦争のさなか、江差沖にて座礁・沈没した開陽丸(復元)
五稜郭(ごりょうかく)は、幕末期の激動のなかで箱館開港に伴い設置された星形五角形の西洋式土塁で、中央部に箱館奉行所が配置されました。
箱館戦争では旧幕府脱走軍の本営地となりましたが、五稜郭が主戦場となることはありませんでした。
現在の五稜郭では、1年をとおして数多くの市民が参加するイベントが開催されています。
「箱館五稜郭祭」は、1970年(昭和45年)に始まった春の祭りで、維新行列や土方歳三コンテストなど、箱館戦争にちなんだイベントが市内各所で行われます。毎年7、8月に開催される「市民創作函館野外劇」は、五稜郭跡の土塁や堀を舞台に、大勢の市民ボランティアの手によって作り上げられる一大スペクタクルであり、夏の五稜郭の風物詩となっています。
五稜郭
この数年、函館市では史跡の復元整備事業を進めてきましたが、今年の7月末にはその中心となる箱館奉行所が復元オープン、かつての五稜郭の姿が蘇りました。総工費は約27億円、3万8千枚の瓦が用いられた重厚感の漂う建物は、新たな函館の名所となりそうです。
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