2011.04.07 [■四季彩だより~信濃の国から~]
Vol130■読まなきゃチョーソン市町村 塩尻市・辰野町
長野県のほぼ中央部、塩尻市と辰野町の境には、両市町にまたがるように「小野」という地区があります。
この地の人々の篤い信仰を集める「小野神社」(塩尻市)と「矢彦神社」(辰野町)で、5月3日(火・祝)~5日(木・祝)、7年に1度の「小野おんばしら」が開催されます。
「小野」の地は、もともと一つの里でしたが、今から400年以上前、松本と飯田の領主による領地争いの末、豊臣秀吉の裁定により二つに分けられ、現在に至っています。「小野神社」と「矢彦神社」は、一つの敷地を真ん中で分け合っており、敷地全体は塩尻市の中にありながら、「矢彦神社」の境内だけは辰野町の飛び地となっているんですよ。
両神社の面積約3.7ヘクタールに及ぶ鎮守の森は、立派な大木が茂る全国有数の“平地林”で、「小野・矢彦神社社叢(しゃそう)」として長野県の天然記念物に指定されています。
里曳きの様子
建て御柱
小野・矢彦両神社は「信濃國二之宮」と呼ばれており、諏訪大社の御柱祭の翌年に、同じように御柱祭が行われています。
昔から「人を見るなら諏訪御柱、綺羅(きら)を見るなら小野御柱」と言われ、諏訪御柱の勇壮さに対して、小野御柱はその華やかさが特徴。氏子達のきらびやかな衣装に注目です。
諏訪の御柱に比べて祭りの規模こそ大きくありませんが、「1の柱」の大きさは諏訪大社のものにも引けをとりません。地区内から切り出された4本の樅(もみ)と4本の赤松の木が両神社へ曳(ひ)かれて建てられる様子は、一見の価値がありますよ。
昨年開催された諏訪御柱とはひと味違う魅力をもつ「小野おんばしら」を見に、ぜひお越しください。お待ちしています!
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