2011.06.09 [■四季彩だより~信濃の国から~]
Vol138■読まなきゃチョーソン市町村 (上田市)
今年は例年に比べてずいぶん早く梅雨入りを迎えた信州。曇りや雨の日が多く、うっとうしい季節となりましたが、これからひときわその美しさが際立つ花といえば、「アジサイ」でしょう。
今回は、信州の東部に位置する上田市のアジサイの名所「あじさい小道」をご紹介します。
上田市の西部に広がる「塩田平」は、鎌倉時代、北条氏が三代にわたり治めた土地で、塩田の北条氏が滅びた後は、村上氏が治めていました。この地には「塩田城」の跡が残っているほか、周辺には古い寺社仏閣が数多くあり、「信州の鎌倉」と呼ばれているんですよ。
鎌倉へと続く街道が通っていたとも言われる塩田城跡周辺にある「あじさい小道」には、6月中旬から7月中旬にかけて、約1kmにわたって3万株のガクアジサイが咲き、訪れる人を楽しませてくれます。
ここでひとつ情報を♪
7月16日(土)・17日(日)、塩田城跡を中心に「あじさい祭り」が開催されます。満開のアジサイを見にお出かけしてみてはいかがでしょうか。
あじさい祭りについてはこちら(パソコン用)
「あじさい小道」の周辺には、塩田平の歴史や文化に触れることができる見どころがたくさん! いくつかご紹介しておきましょう。
■前山寺(ぜんさんじ)
国の重要文化財に指定されている「三重塔」は必見! 塔の二層目と三層目に回廊と勾欄(こうらん:回廊や廊下などにつける欄干)がありませんが、その姿の美しさから「未完成の完成塔」と言われています。「くるみおはぎ」をいただけるのも嬉しいところです♪
前山寺についてはこちら(パソコン用)
■塩野神社
平安時代から続く由緒ある神社で、楼閣造りと呼ばれる二階建ての拝殿が見事です。神社の前には太鼓橋がかかっていて、その下を独鈷山(とっこさん)からの清らかな湧き水が流れ下り、その水はやがて塩田平を潤します。塩野神社は“水の神様”と言われているんですよ。
塩野神社についてはこちら(パソコン用)
この他、塩田北条氏の菩提寺で、精進料理「山菜膳」(3~11月、要予約)が味わえる「龍光院」や、兵庫県の出石蕎麦と同じ“皿そば”の「里帰りそば」が食べられる「塩田の館」などもオススメです。
塩田の館についてはこちら(パソコン用)
アジサイの咲く時季に合わせて、見どころいっぱいの塩田平を散策してみませんか。皆さんのお越しをお待ちしています!
塩田平ウォーキングマップはこちら(パソコン用)
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