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<VOL.198>四季彩だより ~信濃の国から~

名月の里 ~姨捨の棚田~(千曲市)

白い雲が浮かぶ青空も高くなり、秋の気配が深まってきました。
秋の風情と言えば、秋風に揺れる“すすき”を照らす“お月さま”
(団子が付けばなお結構!)
今回は、中秋の名月まであと少しということで、田毎の月(たごとのつき)で有名な姨捨(おばすて)の棚田の紹介です。


(田毎の中秋の名月 写真提供:千曲市観光協会)


(秋深まる棚田 写真提供:千曲市観光協会)

長野県北部の千曲市を流れる千曲川西岸の姨捨は、「名月」の里として、全国に知られています。

古く平安時代からこの地の月に魅せられた文人・歌人は限りなく、俳聖と呼ばれた松尾芭蕉もこの地を題材にした「更科紀行」(さらしなきこう)を記しました。

現在でも三峯山の懐には100㎡にも満たない小さな棚田が1,800余りも連なり、姨捨の棚田として、のどかな日本の原風景をつくり出しています。


(稲刈りを終えた棚田 写真提供:千曲市観光協会)

姨捨の棚田は、平成11年5月10日に文化庁より、全国に数ある棚田の中から棚田としては初めて「国の名勝」に、同年7月26日には、農林水産省の「日本の棚田百選」にそれぞれ選定されました。

また、平成22年2月22日、全国で19件のうちの一つとして、「国の重要文化的景観」に関東甲信越地区では初めて選定されました。

この美しい風景は、急傾斜地を開墾した先人の苦労と、これを代々引き継ぐとともに、その保存に努めてこられている地元をはじめとする関係者の皆さんの努力があってのものです。


(紅葉に染まる長楽寺
写真提供:千曲市観光協会)

棚田を見渡す高台には、信濃の国三十三番札所の第十四番、「長楽寺」があります。
本堂のほか、観音堂、月見堂などのお堂のほか、多くの句碑・歌碑が並んでいます。

貞亨5(1688)年8月15日には、俳聖松尾芭蕉が立ちより、「おもかげや 姨ひとりなく 月の友」と詠んでいます。
それから121年後の文化6(1809)年8月15日には、俳人小林一茶もこの寺を訪れました。

寺の周辺は春夏秋冬、四季の移ろいを静かな中にも感じさせてくれますが、特に秋の紅葉は大変見事なもので、一見の価値があります。


(善光寺平の夜景 写真提供:千曲市観光協会)

また、棚田が広がる山腹の上部にあるJR篠ノ井線「姨捨駅」は、全国でも珍しいスイッチバック方式の駅になっています。

急勾配の途中に駅を設置するのが難しいため、列車は一旦、引込線に進み、逆行して本線脇の土手の上の平坦なホームに停車するのです。

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