2013.06.13 [■就航地情報]
<VOL.231>北海道のたからもの 空知の炭鉱関連施設
梅雨入りしたというのに、連日、30℃近くまで気温が上がり、もう暑くてたまりませんね。梅雨のない北海道は、これからの季節、過ごしやすいに違いないですね!
さて、今回の北海道情報は、炭鉱関連施設の紹介です。
日本を支え、北海道を牽引したヤマの記憶
空知の炭鉱関連施設と生活文化(空知地域)
空知は国内最大の産炭地として最盛期には約100炭鉱、83万人の人口を擁し、日本の近代化と経済成長を支えました。しかし、エネルギー政策の転換などにより閉山が相次ぎ、空知の炭鉱は、1995(平成7)年に閉山した空知炭鉱(歌志内(うたしない)市)を最後に姿を消しました。
(三笠市にある住友奔別炭鉱立坑櫓)
現存している炭鉱関連施設は、三笠市の産炭施設「住友奔別炭鉱立坑櫓(すみともぽんべつたんこうたてこうやぐら)」や、炭鉱街の小学校を再利用した「アルテピアッツァ美唄」など、生産から生活に関わっていたものまで多岐にわたり、まさに、空知地域一帯は“産業遺産”を直接眼にすることができる屋根のない博物館といえるでしょう。
特に、往時には東洋一と称された三笠市の住友奔別炭鉱は、閉山後も資材置き場などとして活用されていたため、石炭生産システムがほぼそのままの形で残っている貴重な産業遺産です。
また、炭鉱(ヤマ)は今に続く多くの生活文化も残しています。道内各地でお盆時期に踊られる“北海盆踊り”は、炭鉱(ヤマ)の発展とともに育まれた生活文化の一つ。
現在は、炭鉱跡地周辺を歩くフットパスや、炭鉱施設を活用したアートプロジェクトなどが行われており、地域の産業遺産を活用した取り組みが行政や市民団体により進められています。
(赤平市にある住友赤平立坑)
今年も、赤平(あかびら)コミュニティガイドクラブが実施する毎年恒例「赤平炭鉱遺産フットパス
が行われます。
コースは赤平駅をスタートして、赤平市街地の街並みを見ながら、旧住友炭住、空知川炭層、住友立坑(外観)をめぐるもの。5月~9月の第4日曜日に行われ(予約制)、所要時間は約2時間です。
◆そらち炭鉱の記憶マネジメントセンター
http://www.mc.soratan.com/
◇赤平コミュニティガイドクラブ“TANtan”facebookページ
http://www.facebook.com/zuriyama?filter=1
◆「空知の炭鉱関連施設と生活文化(空知地域)」
http://www.hokkaidoisan.org/heritage/010.html
◇北海道遺産ホームページ
http://www.hokkaidoisan.org/heritage/046.html
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野県観光部信州ブランド推進室
TEL:026-235-7247
FAX:026-235-7257