楽園信州

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<VOL.205>四季彩だより~信濃の国から~

晩秋の花火に浮かぶ えびす顔 ~長野えびす講 煙火大会~(長野市)

晩秋を迎え、“湯どうふ”をつつきながら熱燗で一杯やっていると、
夜の庭先を“落ち葉風”がカサカサと音を立てながら通り過ぎて行きます。
そろそろ山々から初雪の便りも届く頃となってきました。
さて今回は、11月の長野の風物詩にもなっている、伝統ある花火大会!の紹介です。


長野県の県庁所在地であり、善光寺のお膝元として毎年多くの観光客が訪れる長野市で、恒例の「長野えびす講 煙火大会」会が行われます。
えっ?花火大会って夏じゃないの?と思われるかもしれませんが、長野市には今年で107回目を迎える伝統の花火大会があり、毎年11月の晩秋の夜空を華やかに彩ります。


(凛とした空気の中、色鮮やかに華ひらく)


(長野えびす講:縁起物を買い求める人々)

えびす講は、神無月(旧暦10月)に出雲に赴かない「留守神」とされる「えびす神」に1年の無事を感謝し、商売繁盛、五穀豊穣などを祈願する祭礼です。

長野えびす講は、長野市岩石町にある西宮神社の祭礼で、11月18日から20日に商売繁盛・五穀豊穣・開運招福を祈願する多くの人で、大変な賑わいを見せます。

昔は、このえびす講に合わせて、商店では大売り出しを行い、周辺農家から冬支度の買い物に訪れるのが慣例となっていました。

明治32(1899)年に街の有志たちが、「長野市大煙火大会」と銘打って「えびす神」に誠意と感謝の意を表すとともに、えびす講の景気づけをしようと花火を打ち上げ、以来、毎年えびす講に花火が打ち上げられるようになりました。


(澄んだ夜空に大輪の華)

明治32年(1899)年から始まった煙火大会。
大正5(1916)年には、日本で最初の二尺玉(20号玉)を打ち上げ、世間をアッと驚かせました。

大正時代には、この煙火大会には煙火師を厳選し、技術が未熟な者の参加を許さなかったことから、全国の煙火師にとって、長野えびす講煙火大会への参加は、“出世煙火”とまで言われるようになりました。

戦時中、戦後の一時期の中断はありましたが、平成17(2005)年には第100回の記念煙火大会が行われ、尺玉(10号玉)100連発、特大スターマインなどが豪華に打ち上げられ、県内外から訪れた大会史上最高の34万人の観客を魅了しました。


(光の絵の具が川面を染める)

平成22(2010)年の第105回大会は、長野商工会議所創立110周年を記念し、8号玉110連発、音楽と花火のコラボレーション“ミュージックスターマイン”、超ワイド特大スターマインなど、過去最高となる1万発の花火が澄み切った晩秋の夜空を焦がし、全国から訪れた過去最高となる38万人の観客を音と光の世界へと包み込みました。

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