2012.07.05 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.187>四季彩だより ~信濃の国から~
7月に入り、長野県内は夏祭りの祭りばやしが、あちらこちらから聞こえるようになります~♪
7月21日(土)~22日(日)、上伊那郡宮田村において「宮田祇園祭」が開催されます。
長野県伊那谷に位置する宮田村は、西に中央アルプスが横たわり、東に天竜川が流れる田園地帯にあります。
人口一万人を目指した宅地整備の推進、宮田方式と呼ばれる集団営農を確立し、農業や林業を基盤とした観光事業を展開するなど、新たな村づくりが進められています。
「宮田祇園祭」は、村内にある津島神社の神事として、江戸時代から続く祭りで、昭和56年までは毎年7月14・15日に行われていましたが、現在では7月の第3土曜日、日曜日に行われています。
祇園祭は「宵祭」と「本祭」に分かれており、有名な『あばれ神輿』は宵祭(7月21日)の中で行われます。
まず、子どもたちの奏でる祇園囃子に乗って、小学生が「屋台」を引き、神輿が通る道を清めていきます。
祇園囃子、屋台引きが終わると、小学生が担ぐ「子ども神輿」が元気いっぱい!町内を練り歩きます。
続いて、氏子の若者に担がれた、津島神社の御神体である素戔鳴尊(すさのおのみこと)を乗せた檜造りの神輿が町内を威勢よく練り歩きます。
この「大人神輿」が町内を練り歩く中、町内の通りでは、“阿波踊り”や“よさこいソーラン”などの軽快なリズムに乗っての踊り、宮田太鼓の演奏、夜空には色とりどりの花火が華ひらき!祭り気分をいっそう盛り上げていきます。
神輿が神社に戻る頃には、祭りは最高潮となり、いよいよクライマックスを迎えます。
神社に戻った神輿は、御神体が降ろされた後、なんと!!神社の階段の上から投げ落とされます。
芯柱一本になるまで、何回も何回も階段から投げ落とされ、その度に観衆から大きな歓声が湧き上がります。
この神輿の破片を家に持ち帰り、屋根に上げておくと厄病や火災除けになるといわれており、投げ落とされるたびに、多くの観衆が争うように持ち帰っていきます。
こうして、参加している人も観ている人も興奮と熱気に包まれながら祇園祭(宵祭)が幕を閉じます。
皆さんも、ぜひこの天下の奇祭に足を運んで、神輿の破片をいただいて帰りましょう!!
■「宮田祇園祭」については、こちら(パソコン用)
http://www.miyadatop.jp/miru/index.html
http://www.vill.miyada.nagano.jp/kanko.php
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