2013.02.21 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.218>四季彩だより~信濃の国から~
長野県最南端の天龍村では、例年より一か月遅く梅(竜峡小梅)の花が咲き始めました。
一方、県の北部はまだまだ雪の日が続いています。
南北に長い信州では、この時期になると冬と春が肩を組みながら二人三脚で各地を駆け回り始めます。
今回は、そんな信州に黄金色の花を咲かせて春を告げる福寿草の話題です。
(山里に春を告げる)
松本市四賀地区(旧:東筑摩郡四賀村)は、松本市の北部に位置するのどかな山里の地です。ここ四賀地区に国内でも最大級を誇る福寿草の群生地があり、毎年、信州に春が訪れたことをそっと教えてくれています。
(春告げに雪の下から顔を出し・・・読み人知らず)
福寿草は北海道から九州の山林に生育する春を告げる花の代表で、元日草(がんじつそう)や朔日草(ついたちそう)の別名もあります。
雪をかき分けて地上に顔を出し、陽の光を思いっきり浴びている姿は、春がやってきたことを知らせるとともに、自分も春の訪れを喜んでいるかのようです。
さて、四賀地区の群生地は、約1.5haの斜面に数十万株の福寿草が自生しており、3月の彼岸の頃には段丘を黄金色に染め上げます。
県内にはいくつか福寿草の群生地がありますが、ここ四賀地区の群生地は国内最大級です。
毎年、地元のボランティアなどが草刈りを行っており、その努力のおかげで、自然の土手に自生した形で数十万株もの福寿草が咲き乱れる姿を見ることができるのです。
陽の光を受けて土手一面が黄金色に染まる光景を目の当たりにした時は、心がホッと温まる気がします。
(土手一面が黄金色に輝く)
≪福寿草まつり≫
毎年、3月に福寿草まつりが開催されます。
全国から数万人が訪れ、福寿草の様々なポーズにシャッターを切ったり、土手をのんびり散策したり、山里の早春の趣を満喫しています。
まつり期間中は、オリジナル商品の販売や飲食店の出店などがあります。
開幕式当日は、豚汁と地域特産の“たまごかけご飯”を無料で配布してくれるそうです。(なくなり次第終了)
この他にもいろいろなイベントを予定しているそうですので、ご期待ください!
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