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Vol73■日本の秘境!豪雪の秋山郷をゆく

長野県の最北端の村って、どこかご存じですか?
正解は、栄村(さかえむら)。
日本有数の豪雪地帯としても知られ、なんと3メートルくらいの積雪があるんですよ。
昭和20年2月12日には日本の観測史上最高となる7.85メートルもの積雪を記録しました。一般的な2階建て住宅の高さが約8~9メートル程度ですから、2階まですっぽり埋もれてしまうほどの積雪だったんですね!
「長野県は日本一」も参考にどうぞ(パソコン・携帯兼用)


家を覆い尽くしてしまうほどの雪が積もる栄村。除雪作業も大変ですね…


栄村で有名なのは、やはり秘境・秋山郷でしょう。手つかずの美しい山々は、国内でも屈指の紅葉の名所。
今でこそ道路も整備され、年間を通じて多くの人が訪れますが、昭和50年代前半まで、冬季には自動車の通行できる道路は閉鎖されていたんですから、本当の秘境だったと言っても過言ではありません。
山深く、ほぼ半年は雪に覆われ、平家落人伝説の里としても知られる秋山郷では、独特の生活風習が育まれてきました。

現在、さすがに生活様式はだいぶ変わりましたが、実際に使用されていた古い民家を一般開放した「秋山郷民俗資料館」、茅葺き民家が再現された「秋山郷総合センター とねんぼ」、名物のお庚申(かね)様料理(山の幸をふんだんに使った精進料理)を味わって宿泊もできる「牧之の宿 のよさの里」などの施設で、古き秋山郷を体感できます。

「秋山郷民俗資料館」はコチラ≫(パソコン用)
「秋山郷総合センター とねんぼ」はコチラ≫(パソコン用)
「牧之の宿 のよさの里」はコチラ≫(パソコン用)


秋山郷総合センター とねんぼ。
「とねんぼ」とは物や人が融合し、ねばりつく姿を表現する秋山郷の方言

ただ、独自の食文化は今も受け継がれていますよ。
おすすめしたいのは、おそらくこの地域でしか味わえない早そば。そばどころの信州には、独特なものも多いですが、この早そばは少し次元が違います!
作り方は、湯に細長く切った大根を入れて沸騰させ、水に溶いたそば粉を入れてかきまぜ、すいとん状態のそばを作ります。それをワサビや海苔を入れただし汁で食べるというものなんです。


そばの常識を覆すような早そば

早そばのブログはコチラ≫(パソコン用)


小赤沢温泉の湯は、浸かった部分が見えなくなってしまうほどの色の濃さ

そして、忘れてはいけないのは、やっぱり温泉。
河原をスコップで掘って、川の水で湯加減を調節する天然手堀温泉として知られる切明温泉や、濃い茶褐色で鉄分たっぷりの小赤沢温泉などの個性豊かな湯で、秘境の気分を存分に味わってくださいね。
秋山郷の温泉情報はコチラ≫(パソコン用)

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