2013.03.21 [■四季彩だより~信濃の国から~]
<VOL.222>四季彩だより~信濃の国から~
もう一つのスポットは、下諏訪町にある、あの岡本太郎画伯が絶賛した「万治の石仏(まんじのせきぶつ)」です。
万治の石仏は、諏訪大社下社・春宮の脇を流れる砥川(とがわ)の川沿いの周りは田んぼという場所に、ただひたすらじっとして、まるで石のように座っています。(だから石だってば!・・・(笑い))
(アンバランスなバランス)
高さ2mほどの半球状の自然石に頭がちょこんと乗ったユニークな石仏で、「南無阿弥陀仏万治三年十一月一日願主明誉浄光・心誉廣春」と胴体に刻まれていることから、万治の石仏と呼ばれています。
(阿弥陀様として敬愛されている石仏)
この石仏には言い伝えがあります。
昔、諏訪大社下社春宮に石の大鳥居を造るために石工が巨石(現在の石仏)に鑿(のみ)を入れたところ、そこから血が流れ出したため、石工は祟りを恐れてやめてしましました。
その晩に石工は、夢枕で上原山に良い石材があるという夢を見たため、山中を探したところ、良い石材を見つけることができ、無事に大鳥居を完成させることができました。そして、石工はこの巨石に阿弥陀如来を祀ったとのことです。
石仏には、現在でもそのときの鑿の跡といわれる傷が残っています。
たいへんユニーク体型と愛嬌のある顔立ちもあり、芸術家の岡本太郎氏が「世界中歩いているが、こんな面白いものは見たことがない」と絶賛したそうで、砥川沿いの石仏へ続く小道の入口には、岡本氏が「万治の石仏」と揮毫した石碑が立っています。
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春の行楽シーズンももうすぐそこ!
春風と一緒にのんびりと諏訪の一日を楽しんでみてはいかがでしょう。
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