2010.03.10 [諏訪エリア]
Vol80■いよいよ始まる天下の大祭、7年に1度の御柱祭1
今年の諏訪は、例年とはひと味もふた味も違います。
それは、7年に1度の御柱祭が開催されるから!
御柱祭のために、諏訪地域の人々は何年も前から準備を進めてきました。
それほどまでに諏訪の人々を熱狂させる御柱祭とは何なのか。ちょっと勉強をしておきましょう。
土煙をあげ轟音を響かせながら坂を突き進む、豪快な姿に圧倒される「下社 山出し(木落し)」
御柱祭は、全国に1万以上もある諏訪神社の総本社、諏訪大社の祭りです。
日本最古の神社のひとつとされ「古事記」にもその名が記されている諏訪大社は、諏訪湖を南北に挟むように上社と下社に分かれ、諏訪市に上社本宮、茅野市に上社前宮、下諏訪町に下社春宮と下社秋宮があります。祀られているのは大国主命(おおくにぬしのみこと)の子ども、建御名方命(たけみなかたのみこと)とその妻、八坂刀売命(やさかとめのみこと)です。
荘厳な雰囲気が漂う「上社本宮」(左)、山の中腹にあり鬱蒼とした木々に囲まれた「上社前宮」(右)
「下社秋宮」(左)の大注連縄は御柱祭の開催にあわせて新調される。「下社春宮」(右)の見事な彫刻が施された弊拝殿
狩猟や農耕の神として人々から慕われ、また戦の神として源頼朝や武田信玄、徳川家康などの武将からも信仰を集めていたんですよ。
巨木を山から伐り出す様子
御柱祭は、諏訪大社の宝殿を造営し、山から伐り出した御柱と呼ばれる樅の木を社殿の四隅に建てる祭りです。
始まった時期ははっきりしていませんが、平安時代の桓武天皇(781~806年)の時代にはすでに行われていたようです。かつては男だけの勇壮な祭りであったのが、戦後は女性や子どもたちも参加するようになりました。
長野冬季オリンピック(1998年)の開会式では世界に向けて、建御柱(御柱を建てる様子)が披露されましたね。
祭りの見せ場である「木落し」や「川越し」は、その迫力から多くの観光客を集め、近年では近くに観覧席が設けられています。
4月2日の上社の山出しを皮切りに、約1カ月の間にたくさんの見せ場がある御柱祭。
スケジュールをチェックして、この春のお出かけの参考にして下さいね。
■御柱祭スケジュール
・上社山出し(木落し・川越し) 4月2日(金)~4日(日)
・上社里曵き(建御柱) 5月2日(日)~4日(火)
・下社山出し(木落し) 4月9日(金)~11日(日)
・下社里曵き(建御柱) 5月8日(土)~10日(月)
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