2011.04.28 [■アレ☆これ☆信州]
Vol133■とく☆とく信州 中谷郷
今回は、「日本の棚田百選」に認定されてはいませんが、地元の皆さんが熱心に棚田の保全活動に取り組んでいる、小谷(おたり)村の「中谷郷(なかやごう)」をご紹介します。
田植えの頃の中谷郷の棚田
長野県の北西部、北アルプスの麓に位置する小谷村は、県内でも有数の豪雪地帯。雪質の良い村内のスキー場には、毎年、県内外からたくさんのスキー客が訪れます。
「中谷郷」は、村内を走る国道148号から、日本百名山の一つで長野と新潟の県境にある「雨飾山(あまかざりやま)」へ向かう県道沿いにあります。
他の山間集落と同様、過疎化と高齢化により棚田の荒廃が進みましたが、こうした状況を憂えた地元の60~70代の元気な農家の方々が中心となって、平成17年に「中谷郷が元気になる会」を発足。荒廃した水田を再生し、棚田をよみがえらせる活動を始めました。
僕も田植えに参加しました!
会では、荒廃した棚田に茂る草木を刈り払い、抜根し、畦を作り、表土を耕して、約60a、25枚の棚田をなんと30年ぶり(!)に復活させました。これにあわせて「棚田オーナー制」も始められ、村内外から参加した多くの人が、中谷郷の農家の指導を受けながら、田植えから稲刈りまで楽しく農業体験をしているんですよ。
収穫時期を迎えた中谷郷の棚田
「中谷郷が元気になる会」では、棚田オーナー制の他にも、都市と農山村との結びつきを深める取組みを熱心に行っています。中谷郷でのこうした取組みは高く評価され、農林水産省の「立ち上がる農山漁村」にも選定されました。
みんなで楽しく稲刈りをしました。
小谷村では、中谷郷の他にも4つの地区で棚田オーナー制を実施しています。米作り初心者でも、地元農家が親身にバックアップしてくれますよ♪皆さんも米作りに挑戦して、自分で作ったお米を食べませんか。
【お問合せ先】
長野県農政部農地整備課
TEL:026-235-7237
E-mail:nochi@pref.nagano.lg.jp
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
長野県観光部信州ブランド推進室
TEL:026-235-7247
FAX:026-235-7257