2011.01.13 [南信州エリア]
Vol119■南信州一の温泉郷、昼神温泉を満喫!
信州は、年が明けてからずっと寒い日が続いています。
さまざまなウインタースポーツを楽しめるのも信州の冬の魅力ですが、寒いのが苦手という人もいますよね。そんな人にとってあったか~い温泉は、まさに冬のオアシスなのではないでしょうか。
信州は、東西南北、県下各地で温泉が湧き出る全国屈指の“温泉天国”。ちょっと足を延ばすだけで手軽に温泉を楽しむことができるんですよ。
今回は、南信州を代表する温泉郷「昼神(ひるがみ)温泉」をご紹介しましょう。
天竜川支流の阿智川の渓流沿いに広がる昼神温泉郷
長野県の南部、岐阜県と接する阿智(あち)村にある「昼神温泉」。
“名古屋の奥座敷”としても知られていて、歓楽街のない落ち着いた雰囲気が人気です。昭和48年、中央自動車道の恵那山トンネル掘削工事中に湯が湧出した比較的新しい温泉ですが、独特なぬめり感があり石鹸の泡立ちがとてもよい良質なアルカリ性単純硫黄泉が好評で、20以上の旅館やホテルが軒を連ねる南信州で最も大きな温泉郷なんですよ。
そんな昼神温泉での楽しみのひとつが「朝市」。
温泉街の中心にある昼神温泉観光センター前周辺で年中無休で開催される朝市では、南信州の農産物を中心とした特産品が毎日ずらりと並びます。地元産の採れたて野菜をお土産にすれば、喜ばれること間違いなし!?
この朝市目当てに昼神温泉に訪れる人もいるのだとか
昼神温泉の周囲には、この季節スキーが楽しめる治部坂高原、あららぎ高原など、観光やレジャースポットが多く、一年を通して賑わいをみせていますが、「園原の里」もぜひとも一度足を運んでみて欲しい場所です。
かつて日本の主要な街道のひとつに、京の都と東国を結ぶ「東山道」という道があったのをご存知ですか?園原はこの東山道の最大の難所だった「神坂(みさか)峠」の麓に位置していて、万葉集や源氏物語などにも登場する歴史ある山里。
今から1200年ほど前、天台宗の開祖「最澄」はこの峠を越えるのにずいぶん難儀したことから、旅人の苦労を少しでも和らげようと園原の地に「広拯(こうじょう)院」という休憩所を作ったそうです。現在この地は比叡山と大変縁が深い地として「信濃比叡」と称することを許されていて、パワースポットとしても注目されているんですよ。
信濃比叡の広拯院月見堂は、多くの文人たちが中秋の名月を愛でた由緒ある場所でもある
この冬は、南信州・昼神温泉で極上の温泉を楽しんで、東山道の往来が盛んだった当時に思いを馳せながら園原の里で史跡めぐりというのはいかがでしょう。
皆さんのお越しをお待ちしています。
☆信州の温泉についてはこちらもどうぞ。 週刊信州Vol.75特集(パソコン・携帯兼用)
【お問合せ先】
昼神温泉ガイドセンター
TEL:0265-43-3001
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