楽園信州

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<VOL.208>I♥信州(あいラブしんしゅう)


Uターン・Iターンの転職情報誌

仕事探しの情報源としていたのは、Uターン・Iターンの転職情報が掲載されている雑誌でした。
当時はインターネットも今ほど発達しておらず、移住・交流センターにある情報も少なかったため、雑誌が主な情報源。

気になった企業を見つけては連絡を取り、面接を受ける・・・という日々でしたが、なかなかマッチするところが見つからず、田舎暮らしの話が立ち消えてしまいそうになったことも。
さらに仕事柄、なかなか転職するタイミングがつかめず、それが原因で夫婦で言い合いになったこともありました。

啓大さん:「住宅の仕事はお客様とお会いしてから実際に家を建てるまでにとても時間がかかります。
お客様自身も、何度も話をする中で自分を信頼して、家を建ててくれているので、それを考えると、なかなか辞めますと打ち明けることができなかったですね。」

ある日、近所のコンビニで読んだ雑誌に載っていたのが、啓大さんが現在勤める住宅会社の社長でした。
その中で社長が語っていた、「家」を建てることに対して最初から最後までお世話する、という家づくりへの想いに惹かれ、『自分が行きたい会社はここだ』と感じた啓大さん。
翌日、都内で開かれるUターン・Iターン就職説明会に、社長が出席することを知り、話を聞いてみようと早速足を運びました。
啓大さん:「本来であれば、電話予約をして決まった時間に行って話をするんですが、雑誌を見たのが説明会の前日の夜だったので、しょうがない朝一番に真っ先に行ってみようと。
最初は予約が入っているからと言われたのですが、一番目に予約をしていた方が遅れていたこともあって、一番の人が来るまでという条件で社長とお話しすることができました。」


現在啓大さんが勤める住宅会社

社長との話は盛り上がり、気づけば30分が過ぎていました。

会話をする中で、この人と一緒に働きたいという想いを抱き、最後に社長から言われた、
『長野の冬は厳しい、その厳しい状況を体験した上で判断してほしい』という助言もあって、霧がまく11月、久美子さんと夫婦揃って長野県を訪れたのです。

それから2002年の春。
面接を受け、晴れて転職先が現在勤める住宅会社に決まった啓大さんは、桜が舞う4月、久美子さんとともに飯綱町に移住をしました。

■念願だった古民家風のマイホーム!人の温もりが感じられる中での暮らし

移住した当初は、とりあえず住む家をということで、学生時代の別荘地へのあこがれもあり、霊仙寺湖近くの家を借りて、生活を始めた西村さんご夫妻。

今は間伐され整えられている山も、当時は木が伸びっぱなし。
夏場はセミのけたたましい鳴き声に悩まされ、洗濯物がなかなか乾かないなど、思い描いていた暮らしと現実とのギャップから、2、3ヶ月後には牟礼地域の集落へと住まいを変えました。


霊仙寺湖近くの別荘地が、最初の居住地。霊仙寺湖畔からは北に黒姫山・妙高山が眺望できます。
霊仙寺湖は、長野県で2番目に大きな人造湖です。

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