楽園信州

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<VOL.222>I♥信州(あいラブしんしゅう)

あるとき、ご夫婦共通の趣味であるテレマークスキーで知り合った方の紹介で、小谷村でペンションを経営されていた方と出会い、自然と共存し、身近な自然を受け入れて暮らすライフスタイルに共感し、“田舎に暮らす”という新しい生き方に目覚めました。

それまでの観光目線で見ていた白馬村を、「暮らす」という目線で見たとき、実家のある愛知県からの距離や、自分達の趣味であるスポーツの環境、学生時代から何度となく訪れていたことで友人も増えていることに気づき、移住を決断。2010年、信州・白馬村での田舎暮らしがスタートしました。

■「今」だから出来る理想のライフスタイル、決断は踏み出す勇気

白馬村で喫茶店「珈琲せんじゅ」を経営する伊藤さんご夫妻。
しかし、初めから喫茶店をする予定ではなかった、と話します。
生活の糧である仕事は、当初光泰さんが長年手がけてきたイベント関連の仕事でと考えましたが、ラフティングと自家焙煎の珈琲、天然酵母のパン作りをライフワークに活動されている古くからの友人の助言もあり喫茶店の開業を決断されました。

それから白馬村を中心に生活の拠点となる家や、仕事の情報をこまめに収集する日々が続きました。
友人達にかけ合ったり、不動産屋さんへ相談したりするものの、なかなか自分達の暮らしに合う物件に出会うことができませんでした。
移住を考え始めてから約5年、ようやく今の場所と出会い、知り合いの方に根気強くコンタクトをとり続け、信頼関係を築き、無事契約することができました。
駅が近いだけでなく、パウダースノーのゲレンデまで5分、海も1時間ほどで行くことができる伊藤さんご夫妻の理想の場所。


伊藤さんご夫妻、自慢の喫茶店「珈琲せんじゅ」。
外にはこの冬に積もった雪がまだうず高く残っていました。
玄関の扉は、新潟の土蔵から譲ってもらったものを、木曽の漆器職人のもとで手直し。
漆器独特の光沢感が美しい!

光泰さん:「今まで都市圏で暮らしていたので、あまり人里離れた場所は馴染めなかったのではないかと思います。
適度に人々の暮らす気配がして、スキー場がすぐ近くにあるのにも関わらず、生活の利便性が良い。
それに駅も近いですから、観光客の方もよく立ち寄っていただけるので、本当に理想とするところにお店を構えることが出来ました。」

長野県内でも積雪量の多い白馬村。降り積もる雪は、覚悟はしていたもののある意味脅威でした。

恵美さん:「地元の方は生まれたときから雪のある生活に慣れていますが、高齢になってからの雪国での生活は体力的にも気力的にも厳しいなと思いました。

生活するのにいっぱいいっぱいで、スキーまではとてもじゃないけど楽しめないんじゃないかと。
雪深い地域は特に40代で田舎暮らしをスタートするのと、60代でスタートするのでは大変さが違います。」

恵美さん:「このくらいの年齢でこれをしたい、と思っても中々実現できる方は少ないと思うのですが、親身に相談に乗ってくれた兄の後押しもあって移住をすることが出来ました。
やりたいときにやりたいことをできるシチュエーションって人生の中でもそうないと思うんです。
移住を決断するのは、思い切って一歩踏み出すかどうかの違いだと思います。」

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