総務管理・環境課のとうふです。
10月14日に、木曽郡内の小中学生親子を対象に
「御嶽山を探検しよう!」バスツアーを開催しました。
これは、御岳県立公園の国定公園化を見据えた機運情勢のための取り組みの一つとして、地域の子どもたちに御嶽山の魅力をさらに知ってもらおうという目的で開催したものです。
なお、この記事はかなり長いことをあらかじめお伝えします。
しかし、非常に充実した内容と思いますので、ぜひ最後までお読みください!
ツアーでは、御嶽山火山マイスターの近藤裕吾さん、小口貴広さんに案内・解説をお願いし、御嶽山の自然や歴史を学びました。
午前中は田の原天然公園の散策、
また「御嶽山ビジターセンター やまテラス王滝」の見学を行いました。
田の原天然公園では、展望台から見える山々や田の原に生える植物について解説をいただきました。
この日は好天に恵まれ、展望台からは中央アルプス、八ヶ岳、さらには槍ヶ岳まで見通すことができました。
また、植物の解説の中で、現状の「県立公園」や今後指定を目指す「国定公園」の中では、勝手に植物を採取するなどの行為は禁止されていることの説明がありました。
自然を守るための規制について、参加者の方にも知ってもらえたのではないでしょうか。
やまテラス王滝では、展示の解説をしていただきました。
特に、2014年の御岳山噴火に関する展示スペースで、実際の噴石や展示された遺品を真剣に見つめている子どもたちの姿が印象的でした。火山である御嶽山の恐ろしさについても、この見学の中で伝えられたのではないかと思います。
午後は御嶽山のふもとにある「自然湖」でカヌー体験や岩石の観察を行いました。
「自然湖」は、1984年の長野県西部地震に伴う御嶽山の山体崩壊で生じた大規模な土石流によって、ふもとの川がせき止められできた湖です。ここでは自然の脅威を目で見て理解できるとともに、そのような自然の力が可能にした、美しい景観の中でのカヌーを楽しむことができます。
参加者の皆さんも、カヌーを自由自在に漕ぎ、また「立ち枯れの木」が乱立する湖の景色を眺め、楽しんでいる様子でした。
湖周辺の岩石の観察では、講師の方の「ここの石は全部溶岩」という説明に対し、「これも?」「これも?」と興味津々に石を拾っては講師の方に見せる子どもたちの姿がありました。
御嶽山の岩石を山から離れた河原で手に取る中で、自然への興味を掻き立てられた参加者も少なくないのではないでしょうか。
自然湖においても、御嶽山が生み出す魅力の一つを味わってもらうことができたのではないかと思います。
ツアー後のアンケートでは、ほとんどのご家族に御嶽山への興味・関心が増えたと回答していただけた
こともあり、とても充実したツアーにすることができたと考えています。
来年度も引き続き、御岳国定公園化に向けて多くの人に御嶽山や周辺地域の魅力を伝えられるような
取り組みを企画していければと思います。
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