2016.11.24 [ 自然・山・花 ]
マニアの山!南アルプス「白岩岳」に登ってきました
みなさんこんにちは
上伊那地域魅力発掘探検隊のR子です\(^o^)/
平成28年10月30日(日)南アルプス「白岩岳(しろいわだけ)2267m」へ職場の仲間と登ってきました。
白岩岳は伊那市と富士見町の境にある登山道が無く、登山者のいない無名な山です。南アルプスは鋸岳(2685m)以北は標高が低くなり、2000mちょっとの山々が入笠山辺りまで続きます。その間の山は登山対象としての魅力に乏しく登る人は極めて僅かです。
どうしてこの山に登ることになったかと言いますと「大概の山を登り尽してワイルドでアクティビティを求めて登ることに決めた!」と言えたらカッコイイところですが、登山経験も浅い私たちは以前地元の登山計画で参加者募集のあった「白岩岳」が頭から離れず「どんな山だろう?????」とずっと気になっていたからです。
この日のためにI氏は下見登山をしてくださっていたので皆無事に登山できました!(^^)!
【白岩岳】
奥の一番高い山が白岩岳です。一帯の山は石灰岩で山肌は白く見えます。
【登山行程】
仙流荘バス停駐車場7:30小黒川横駐車場8:00⇒登山開始8:05⇒白岩谷沢沿い歩き⇒赤マークを見つけて登る⇒リンゴの原種木?9:13⇒急坂⇒山頂11:15(昼食)⇒下山開始12:35⇒マークを見つけながら下山⇒営林署跡地15:15
【小黒川駐車場】
看板はありません。入り口と2台位の駐車スペース(>_<)
【小黒川を渡る】
倒木を寄せ集めた渡しを一歩ずつ慎重に進んで行きます(>_<)
【白岩谷渓流】
川幅1mくらいの沢沿いをぬかるみにはまらないように歩きます。
【テープマークを進む】
踏み跡もない斜面はマークを頼りに進みます。おっとガスってきた
【倒木】
至る所に倒木があり、一応登山道らしき道を塞いでいて迂回したり跨いだりして登りました。
【リンゴの原種???】
さくらんぼ大のりんご似の実がたくさん落ちていました。赤く色づいて美味しそうです。かじってみると渋い中にかすかに青りんごの味がしました(*_*;
【もうじき山頂】
苔むした樹林帯の中で赤、青、黄色などのマークを頼りに先へと進んで行きます。
ここまで来て誰にも会わず動物にすら遭遇することも無く、遠くから鹿の遠鳴きが聴こえてきて物悲しくなりました
【白岩岳山頂】
ようやく山頂に着きました!(^^)!
【山頂からの眺望】
樹木の間に伊那谷が雲にかすんでますが見えました(*^_^*)
甲斐駒ヶ岳、鋸岳が雲の中から顔を覗かせました\(◎o◎)/!
持ってきたダウンを着て寒さをしのぎハイマツに身を寄せ雲が切れる瞬間を待ちましたが残念ながらこの一枚です。
もっと近くに見える筈の仙丈ヶ岳は一度も姿を現しませんでした。
北岳です(#^.^#)
【山頂の樹木】
石灰岩地帯は一般に植物の育成には不向きな地質の土壌で、それに適合した特殊な植生が見られます。そのため普通はこんな低い標高では自生しないハイマツが見られます。また、黄葉の天然カラマツが環境に耐えながら根付いていましたスゴイヨ\(^o^)/
咲き残ったイブキジャコウソウ。石灰岩地帯に多く、名の由来となった伊吹山も石灰岩の山です。
【下山開始】
体を温めるため昼食を摂り1時間半山頂にいましたが寒さと期待の眺望が得られず下山します(*_*;
午後からは雲が取れ明るくなりました(*^_^*) クリタケが出ていました
青空が見えて、登山道を探しながら下山する心細さに光が射しました
【廃墟と化した旧営林署の作業員宿舎】
無事下山してきました\(^o^)/
ススキ原の先に昔の営林署の建物がありました。トタン屋根に大きな穴が開いて崩れそうな状態でなんとなく不気味でした。それでも自然は四季折々の美しい姿を変わりなく伝えています。
昔の人々の営みが取り残された物から伺え、確実にここから自然の恵みと共に生活していた人がいたことがわかります。荒れ地になって山道もなくなり植林の手入れも以前のようにされなくなったことから「いにしえの人々は凄かったな」と感じました。
登山道のない道を歩くことは一歩間違えると遭難に繋がります。必ず土地の事を知った人に同伴してもらったり、地図やGPSで位置を確認しながら十分注意して歩いて行きましょう。
下見登山をして連れて行って下さったIさんありがとうございました。
このブログへの取材依頼や情報提供、ご意見・ご要望はこちら
上伊那地域振興局 総務管理課
TEL:0265-76-6800
FAX:0265-76-6804