い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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大自然の営みの中に 【井月さんのこころ138】

   初鮭やほのかに明けの信濃川  井月

 以下、この句の評釈についても、竹入弘元先生の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
 鮭は海に四、五年いて成魚になると産卵のため生まれ故郷の川を遡る。熊や人間はそこを狙う。信濃川の鮭は今は大した数ではないが、昔は多かったに相違ない。夜明け方鮭が遡上してきた。大型の鮭の大群が揺り動かす水面のうねり。井月は越後の生まれ育ちで、実見しているであろう。

 大きな句柄、特に初物でわくわくする。

  (初鮭・秋)

 上田市の千曲川に架かる簗(やな)で鮭の遡上が65年ぶりに確認されたのは、平成22年(2010)秋のこと。当時の新聞記事によれば、JR東日本の発電ダムの水利権が前年に取り消されて水量が戻ったためとみられるとのこと。戦前の長野県は国内有数のサケ漁獲県で、昭和初期には60トンから70トンの漁獲高があったものの、信濃川中流域に東京電力やJR東日本の発電ダムが建設されて、水量が減り壊滅してしまったのだそうです。

 今年も10月13日(火)の信濃毎日新聞に今期初のサケ遡上のニュースが報じられました。東京電力西大滝ダムの魚道に12日(月)昨年より3日遅い初ザケが確認されたとのことです。

 同ダムでは、昨年9月中旬から11月中旬までの調査期間中に8匹が確認されているとのことです。

 27日(火)、21機関50名を超える関係者に参集いただき、上伊那高病原性鳥インフルエンザ防疫訓練を実施しました。DSC_2742

 趣旨などは、現地対策本部会議における本部長あいさつのとおりです。

 上伊那高病原性鳥インフルエンザ現地対策本部会議を招集しましたところ、お忙しい中、ご参集いただき感謝申し上げます。

 鳥インフルエンザの発生原因は大陸からの渡り鳥を介して家きん類が感染するということであり、これから本格的な渡り鳥の飛来時期を迎えるに当たり対応を万全にしておきたいと思います。

 昨年の暮れから今年にかけて国内では宮崎県、山口県、岡山県、佐賀県と続けて養鶏場で鳥インフルエンザの感染が確認され、合計35万6000羽が殺処分されましたが、初動対応等の徹底によりまして、発生から約1か月で終息宣言がなされました。

 本県では、これまで高病原性鳥インフルエンザの発生は確認されていませんが、平成23年度に隣接の愛知県で発生した際には、県に対策本部が設置された経過があり、楽観はできない状況にあります。

 おととし、全県に先がけて実施し、今回3回目となる大掛かりな防疫訓練でありますが、今回の訓練想定は、管内で最大規模の伊那市の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを想定した、危機発生時における現場での病性鑑定と行政機関が連携して、迅速かつ的確な初動対応を行うための演習であります。

 余所の発生県の事例を見ましても、迅速な初動対応と過去の教訓に基づく防疫体制の整備が被害を最小限に食い止める大きな要因となっています。

 上伊那の家きん類飼養羽数は、人口より少し多い20万6千羽と、松本、佐久に次ぐ県内第3位の主産地でありまして、このことを念頭に関係者が一丸となって演習に当たっていただきますようお願いします。

 本日の演習は、管内で家きんを飼育している98戸の飼養者中、約4割の38戸が3キロの移動制限や10キロの搬出制限の影響を受けるという想定になります。

 また、消毒ポイントの設置に伴う交通規制、防疫従事者や周辺住民の健康対策など県民生活にも様々な影響を及ぼすことが予想されることから、発生時の混乱を限りなく少なくする措置を講ずることは行政の重要な業務でありますIMGP4890

 この現地対策本部は、そのための防疫措置などについて決定する機関であることを十分認識いただくとともに、午後には、大型車両消毒の実演や殺処分した鶏の大量埋設を想定した演習も予定しております。お集まりの皆さん方には現地対策本部設置要綱に規定された役割を再認識していただき、万が一の事態に備えていただきますようお願いします。

 なお、鶏肉や卵を食べることにより鳥インフルエンザが人に感染するということは世界的にもいまだ報告されていないことを、地域住民の皆さんにも発信し、冷静な対応がとれるように心がけてください。

 短時間でありますが真摯に演習に臨んでいただくことをお願して、あいさつとします。

 鮭も渡り鳥も、数百キロ、数千キロの距離を移動しながら、大自然の営みの中で子育てをし、世代交代していきます。

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 11月3日(火)は、「文化の日」です。

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