い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

い~な 上伊那

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仲秋の月に 【井月さんのこころ134】

 さて、今年の中秋の名月27日(日)は、昨年の御嶽山水蒸気爆発から丁度一年。この日、辰野町小野の小西城跡にある御嶽神社の例祭が行なわれました。當屋(とうや)は「休戸中」の皆さんで、今年の出席者は10名でした。六根清浄の大祓と般若心経を唱える神仏混淆の神事を執り行って、村内の安寧を祈念します。

DSC_2573 

 写真は、翌28日の「十六夜(いざよい)の月」で満月です。

 「中秋の名月」「仲秋の満月」の違いについては、遡回その77をご覧ください。

 2014年9月13日 露の音に 【井月さんのこころ77】

 .十六夜満月JPG

 中秋の名月を井月さんが詠んでいます。

   酔てみな思ひ思ひや月今宵  井月

 以下、この句の評釈について、井上井月研究者である竹入弘元氏の「井月の魅力 その俳句鑑賞」(ほおずき書籍)から引用させていただくと・・・、
  「月今宵」即ち中秋の名月、月見といって友人相集い、酒盛り。談笑のひとときを過ごすが、やがて、すっかり酔って、てんでに議論したり、寝転んだり、ある者は、月を眺めてひとり物思いに耽って遠くの友を偲ぶ。

 「木の間よりもりくる月のかげ見れば心づくしの秋は来にけり よみ人しらず」(『古今集』)「二千里ノ外ノ故人ノ心 白楽天」(『和漢朗詠集』)

  (月・秋)

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   宵の間に露けき月の光かな   井月

 

 

   雲の間にいずれ貌見ん月今宵  青巒

 

 

   都会へ進学した理科系人材を呼び戻すことも伊那谷地域の発展のためには大きなカギです。

DSC_2474 今週の結びは、愚良子先生のこの句です。

 「春日愚良子句集」から

  栗の実の理科池にまで漂着し  愚良子

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