2012.09.25 [ 地域振興局 ]
子供も用水路も地域の宝! ~ 農業用水探検隊 ~
【円筒分水工】AM 9:40
子供たちが興味深げに見ています。
この一帯に35基もあり、日本では最大級の円筒分水工の集まりです
水争いをなくし、公平に水分配を行うために造られました。
子供たちは、水を分け合った先人の知恵に驚いていました。
建設当時の円筒分水工
(写真は箕輪町郷土博物館よりお借りしたものです)
【西天竜幹線用水路を見学】
報道陣もたくさん取材に来ました。
ここでちょっと休憩&脱線
【1.西天竜幹線用水路って?】
天竜川(岡谷市川岸)から、1秒間に約5.6tを取水し、途中トンネルやサイフォン、水路橋などを通り、末流の伊那市小沢川までの約25kmにも及ぶ幹線用水路です。
この地域でもお米をつくりたいという思いから、いくつもの難題を解決し、大正11年(1922年)から昭和3年(1928年)にわたり建設されたものです。
約1,200haの長野県を代表する穀倉地帯に生まれ変わりました。
【2.工夫を凝らした工法により改修された水路橋】
今から約20年前に小生が担当した水路橋の改修工事を紹介します。
西天竜幹線用水路は、かんがい用水と発電用水で通年通水されており、止水期間は70日間と決められているため、この間に工事を完成させなければならない条件付き工事でした。
「鳥居沢川水路橋」
水路をバイパス式にし通水中から工事に着手し止水期間内に前後の水路と接続させ工事を完成。
旧水路橋(約70年間お疲れ様!)
↓
旧水路橋より西側へ(H3年完成)
「北ノ沢水路橋」
横取り工法を採用。通水中から旧水路橋の脇で橋上部を製作し、止水期間の70日間で旧水路橋の撤去、橋下部の施工、そして、特殊ジャッキやウインチを使い、あらかじめ設置しておいたレール上を横へ平行移動させて前後の水路と接続させました。
ぎりぎり通水2日前の完成でした。(夜も眠れず焦りまくったことを今でもよく覚えています。)
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