2016.05.13 [ 地域振興局 ]
被災建築物応急危険度判定に行ってきました。
みなさんこんにちは、建築課のYです。この度の熊本地震に伴い、長野県からも被災建築物の応急危険度判定のため職員を派遣することとなり、4月25日から29日まで熊本県内において被災建築物応急危険度判定業務を行ってまいりましたのでその様子をご報告します。
まずは、このたびの地震において、お亡くなりになられた皆様方の御冥福をお祈りするとともに、被災された皆様方に心からお見舞い申し上げます。
長野県以外からも、多くの判定士が派遣され、現地での指示により被災地区に入り判定を行いました。私が判定した熊本市内及び益城町については、連日メディアでも取り上げられているように被害が特に大きく、周りを見渡せば数多くの建物や構造物が倒壊しており、衝撃的な光景が広がっていました。
ところで、みなさん、「被災建築物応急危険度判定」とはどういうものかご存知でしょうか?
なかなか難しい言葉であり実感がわかないという方も多いのではないでしょうか。
では、建築物に赤色、黄色、緑色の判定ステッカーが貼られている場面をテレビ等で見たことがある方は多いのではないでしょうか。
その判定ステッカーを張る調査のことを被災建築物応急危険度判定と言います。
改めて少し詳しく説明すると、地震により被災した建築物がその後に発生する余震等で倒壊したり、物が落下して人命に危険をおよぼす恐れがあるかどうか、被災後すぐに応急危険度判定士が調査を行い、その建築物が使用できるかどうか判定することを被災建築物応急危険度判定と言います。
あくまで二次的な被害を防ぐことが目的であり、今後重要となる罹災証明の為の被害調査ではないということが、被災地の方々に周知が徹底されておらず、現地ではかなりの混乱がありました。
住宅は誰にとってもとても重要なものです。
いざというときの為に、日頃から被災建築物応急危険度判定の意味を理解しておくことがとても重要です。
併せて、いつ来るかわからない大地震にむけて自宅の耐震状況をチェックすることもとても重要です。
県と市町村では、住宅の耐震診断や補強工事について助成しています。(詳しい制度についてはこちらをご覧ください。)
大切な自宅の耐震化について、この機会にご家族でもう一度考えてみてはいかがでしょうか。
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