い~な 上伊那 2つのアルプスと天竜川からなる伊那谷の北部に位置し、雄大な自然に囲まれた上伊那地域。 この地域の自然、食、歴史や地域のがんばる人々など、私たち職員が見つけ、感じた上伊那の魅力と地域の活力を発信します。

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魅力満載のローカル線!!飯田線~伊那市編「伊那北駅」

・1日平均乗車人数 1,084人(平成25年)

(伊那市誌によると、開業当時の伊那北駅は、田んぼの中に6尺間口に奥行3尺の板囲いで、雨露をしのぐ程度の駅舎だったとしています。)

伊那北駅は、駅舎のある1番線は下り列車(辰野方面)が発着し、島式ホームの2、3番線とは場内踏切で連絡しています。私が乗車した上り列車(飯田方面:3両編成)は3番線となっていました。

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伊那北駅から次の田畑駅の間には、伊那市に山寺駅(現在の前橋町踏切の北側)御園駅(現在のニシザワショッパーズ双葉店近く)、南箕輪村に御子柴駅があり、各部落に1つの駅(停留所)がありました。

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上の写真は、伊那北駅から田畑駅区間で、山寺停留所と御園停留所中間地点の風景です。

駅の北側に南信森林管理署(平成11年以前は、長野営林局伊那営林署)があります。昔、この場所は伊那北貯木場として、素材、製材、木炭等を取扱っていたそうです。

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上の写真は、南信森林管理署の裏側の様子です。広い敷地が空いています。

幻の高遠鉄道として、伊那北駅から高遠町へ電車を通す計画がありました。

高遠町は、江戸時代、城下町・宿場町として栄えたものの、飯田線が現在の天竜川に沿ったところになったことから、繁栄が旧伊那市に奪われたかたちになってしまいました。地元の有力者により、大正9年9月、伊那町と高遠町間の鉄道敷設の許可を得て、高遠電気鉄道株式会社が設立され、伊那北駅から二条橋(伊那市入船)、古町、美篶地区を通り高遠町へと敷設計画がたてられました。しかし、鉄道を建設するために、道路幅の広いまっすぐな道路を新たに建設する必要があり、鉄道建設費以外に20万円(現在の10億円程度)の資金が必要とされ、バスの発達や採算性に対する不安などから工事着手が進まず、有力者の急逝とともに幻の鉄道計画となってしまいました。この高遠電気鉄道は、高遠の先は金沢峠を経て現在の富士見町でJR中央線に接続するもので、夢のある計画でした。

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