2014.02.08 [ 歴史・祭・暮らし ]
節分の頃【井月さんのこころ47】
この度、上伊那農業協同組合(JA上伊那)が、全国農協中央会主催による
「第1回地域営農ビジョン大賞」を受賞されました。
2月6日(木)その受賞報告と祝賀の式典が開催されました。
御子柴組合長は あいさつの中で、「農を基盤とした上伊那流の地域づくり文化を全国に発信できるように取り組んで行く。」と力強く決意を述べられました。
地方事務所長も祝辞を述べる機会をいただきました。要旨は以下のとおりです。
JA上伊那におかれましては、全国農協中央会主催による「第1回地域営農ビジョン大賞」の受賞、まことおめでとうございます。
また、ご臨席の皆様方には、日頃から上伊那の地域振興、とりわけ農業振興に深いご理解とご協力を賜っておりますことに、敬意と感謝を申し上げます。
今回の受賞は、先ほどご案内があったとおり、2部門ある褒賞のうち「ビジョン策定実践支援部門」における最高賞の受賞であります。
この背景には、平成8年6月、上伊那管内5農協の合併によりJA上伊那として発足をして以来、「農を基盤に助け合い、ともに喜びを分かち合える地域社会をめざす」というビジョンのもと、JA上伊那の全職員が組合員の生の声に耳を傾け、情報を共有することで構築した様々な組合員のサポート体制や、先人から脈々と引き継がれた英知を実践・継続してきた功績が評価されたものであり、JA役職員並びに27,000人余の組合員各位の日頃のご努力に対して、衷心より敬意を表する次第であります。
さて、長野県では、昨年からスタートしました新たな総合5か年計画「しあわせ信州創造プラン」で「確かな暮らしが営まれる美しい信州」を基本目標に「『貢献』と『自立』の経済構造への転換」を図るための取組を加速化しております。
特に上伊那地域の農業振興については、「二つのアルプスに抱かれて輝く上伊那の人・農業・農村」をキャッチフレーズとして、当地域の強みである集落営農等の地域営農システムや高い技術力と豊かな自然環境などを最大限に活かし、主力の水稲の生産拡大はもとより野菜の総合供給産地化や地域特産物の生産振興と付加価値化による販路拡大、美しい農村環境と活力ある集落の維持発展など、計画の実現に向けて皆様方と一緒になって、施策を進めてまいります。
また、13年後に見込まれるリニア中央新幹線の開業は、伊那谷の発展にとって千載一遇のチャンスであり、一昨日開催された「リニア中央新幹線整備を地域振興に活かす伊那谷自治体会議」において県は「リニア活用基本構想」の案を発表いたしました。大都市圏との時間距離が飛躍的に短縮される効果を上伊那地域の発展につなげることができるよう組織体制を拡充しながら取り組んでまいる所存であります。
他方、農業を取り巻く情勢は、従前からの価格低迷や生産資材価格の高騰、農業者の高齢化と担い手不足という構造的な課題に加えまして、半世紀近くにわたり農業政策のベースとなってまいりました米の生産調整(いわゆる減反政策)等を見直す決定がなされ、農業・農村は今、大きな節目を迎えております。
このような情勢の中、農業協同組合が果たすべき使命は、今後益々重要となってまいりますので、JA上伊那におかれましては、引き続き行政機関との密接な連携のもと、持続的な地域農業の発展のために、産業としての農業と地域振興としての農業の両面から、一層のご尽力をいただきますよう お願いを申し上げる次第であります。
今回の受賞を契機として、全国に誇る先進的な取組みとその豊富な経験を活かされまして、農業・農村の振興のために更なる貢献をいただきますよう期待しております。
結びに、この度の栄誉に重ねてお祝いを申し上げますとともに、御子柴組合長様をはじめJA上伊那の役職員並びに組合員の皆様方、併せて本日ご臨席の皆様方のますますのご健勝をご祈念申し上げまして、祝辞といたします。
さて、天竜川上流の諏訪湖も一時は全面結氷し、3年連続の御神渡り(おみわたり)の期待が高まりました。
「春日愚良子句集」から
結氷し建御名方の諏訪の湖 愚良子
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