2021.03.05 [ 商工観光課 ]
静寂の美ヶ原大雪原を行く!!
商工観光課、Koyukiです
季節外れの陽気となった2月のある日、美ヶ原高原の大雪原で雪と戯れてきました。
美ヶ原高原は上田地域の南西の外れにあり、冬の今、高原は見渡す限り真っ白な大雪原となっています。
グリーンシーズンは、草原の風に涼を求めて多くの老若男女が訪れる天空の草原です。
美ヶ原は日本百名山に選定されていて、その最高地点は上田市と松本市の境界にある標高2,034メートルの王ヶ頭(おうがとう)となります。
小県郡長和町の町営駐車場に車を停め、王ヶ頭を往復します。走破距離は概ね7.5キロメートル!
ぽつりぽつりと入山していくスノーシューを付けたハイカーを目で追いながら、私も身支度を整えます。
いくら春の陽気とは言え、ここは標高二千メートルの雪山には違いないのです。必然装備は雪山装備となります。
ではあるのですが、雪があると滑りたくなってしまうのが雪国育ちの性分ですね。スキーを担いで王ヶ頭まで行き、滑走して帰ってきます。
雪上車の通る雪道は硬く締まり、雪に埋まることはありません。歩き出して間もなく、美ヶ原高原ホテル山本小屋が見えます。そしてホテルの手前を右に折れ雪原に入ります。
目の前には白い雪原が広がるだけで、雪を踏む音しかない静寂の世界コロナ過の窮屈な日常から解き放たれ、思い切り深呼吸します。
15分ほど進むと「美しの塔」に辿り着きます。美ヶ原高原のシンボル「美しの塔」は高さが約6メートルあり、上部には鐘が付いていて、塔の内部に入れば鐘を鳴らすことができます。濃霧になることが多い高原の遭難防止に役立っているんですよ
塔の南面には尾崎喜八の詩「美ヶ原溶岩台地」が刻まれています。
「登りついて不意にひらけた眼前の風景にしばし世界の天井が抜けたかと思う。
やがて一歩を踏み込んで岩にまたがりながら。この高さにおけるこの広がりの把握になおもくるしむ。
無制限な、おおどかな、荒っぽくて、新鮮な、この風景の情緒はただ身にしみるように本原的で、尋常の尺度にはまるで桁が外れている。」
美しの塔を後にして、また一歩ずつ雪を踏みしめ歩きます。
牛の塩くれ場を右に折れると、天空の城のような王ヶ頭が近づいてきます。王ヶ頭の取り付きからは勾配も少し急になり、最後の踏ん張りどころです。
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