皆さんこんにちは、環境課のUです
「1人1日あたりゴミ排出量」について、聞いたことはありますか?
毎年、都道府県ごと、また県内では市町村ごとに、「1人が1日に出すゴミの量=1人1日あたりゴミ排出量」が公表されています。
長野県は平成26年実績から連続6年間、全国で一番1人が1日に出すゴミ(一般廃棄物)の量が少ない都道府県で、ゴミ削減が進んでいる地域です。
ゴミを減らすとどんないいことがあるのかというと・・
- ごみ処理にはコストがかかっていますが、ごみを削減することで処分に係る費用も減ります。
- ごみを燃やす量が減ると、施設を長く使うことができ、ごみ焼却施設建設の負担が減ります。
- ごみの減量に伴い、最終的に埋め立てるごみの量も減ることとなり、最終処分場の延命に繋がります。 (長野県資源循環推進課ホームページより)
また、ゴミを燃やすときに出る二酸化炭素を減らすことにつながり、地球温暖化対策にもなります!
家庭から出るゴミのなかで一番多いのは・・
- 家庭ごみの多くは生ごみが占めていると言われています。つまり、生ごみを減らすことがゴミ排出量削減につながります。
- 生ごみは8~9割が水分です。なので、この水分をなるべく減らしてゴミを収集することも、排出量の削減につながります。
では、どうすれば家庭から出す生ごみを減らせるのか?自分にできることは・・
生ごみは分別収集に出さずに、家庭で処理することもできます!その例として、東御市での取組を皆さんにご紹介させていただきます
東御市では、ダンボール箱を利用して生ごみを家庭で堆肥化する方法の普及を図るため『ダンボール式生ごみリサイクル講習会』を東部クリーンセンターで開催しています。生ごみを家庭で処理することが、ごみ削減につながります!
この講習会では、なぜゴミを分別する必要があるのかということや、家庭でダンボールを使った生ごみ処理のやり方を知ることができます。
令和5年度は隔月で6回開催しています。
最初に、クリーンリサイクル係の方から、東御市の可燃ごみや資源物の状況について以下のようなお話を詳しく聞きました
- 平成5年7月 燃やせるごみに指定袋を導入し資源ごみの分別収拾を開始。
- 平成29年から生ごみリサイクル施設が稼働を開始し、生ごみは生分解性の生ごみ専用袋にて分別収集が開始されたそうです。
- 平成22年からダンボール箱を使用した生ごみ堆肥化の普及活動を開始。
- 令和4年度は541.61トンの生ごみが収集され、生ごみから26.12トンが堆肥化されました。生ごみの量に対して堆肥の量が少ないと思われるかもしれませんが・・収集された生ごみのうち8割は水分ということです。
- まずは生ごみをできるだけ減らすこと、そしてゴミを出すときはできるだけ水分を減らすことがゴミ削減につながるそうです。
続いて、ダンボール式生ごみリサイクルの特徴や方法についてのお話
ダンボール式生ごみリサイクルを家庭で取り組むことのメリットはというと・・
- 安価で電気も使わずに生ごみの分解処理ができる。
- 最終的に堆肥として活用できる。
- コンポストよりも分解が早い。
- においがあまりしない。
お話を聞き終わった後は、実際に、生ごみを処理するための容器をダンボール箱でつくる講習に入ります
ダンボールや新聞紙等は東御市が準備してくださっており、温度管理のために必要な温度計も配布されます。
完成!
終了後にはこのダンボールに入れる分解床となる腐葉土などをもらうことができますので、ご家庭に帰ってすぐに取り組むことができます!
最終的にはこんな風にダンボール式生ごみリサイクル箱で生ごみを堆肥化させていきます。
家庭で処理できず排出される生ごみはというと・・
紙くずなどとは分けて収集し、生ごみリサイクル施設「エコクリーンとうみ」でたい肥化しています。東御市では生ごみを「資源」としてとらえています。
こうした長年にわたる東御市役所の取組、そして東御市民の皆さんの取組により、東御市は長野県内に19ある市のうち、1人1日あたりごみ排出量が、もっとも少ない市なのです。
皆さんがそれぞれにできることに少しでも取り組んでいくことがごみ削減につながります。ぜひご協力をお願いいたします。
◆東御市ダンボール式生ごみリサイクル講習会への参加
参加を希望される方は、以下の東御市のホームページをご確認ください。
https://www.city.tomi.nagano.jp/category/recycling/130195.html
今年度残りの開催予定は、11月22日、1月25日、3月28日になります。
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