2014.09.22 [ 職員のみつけた情報コーナー農産物 ]
青木村特産のコンパラ(なつはぜ)ジャム
農業改良普及センターのMです。 唐突ですが、皆さんは「なつはぜ」または「コンパラ」という植物を知っていますか?
私は、子供の頃、近くの里山に自生していた「なつはぜ」の実を取って、口の中が真っ黒になるほど食べたのを記憶しています。
もっとも、その木が「なつはぜ」という名前であることを知ったのは、つい最近のことですが・・・。
調べてみると、「なつはぜ」はツツジ科の落葉低木樹で、ブルーベリーの仲間だそうです。
“果実”はブルーベリーと同様に黒くて酸味がありますが、ブルーベリーほど大きくありません。
今回は、今では希少となった「なつはぜ」の実をジャムに加工して、特産化を目指している皆さんをご紹介します。
取り組んでいるのは、青木村の農産加工組合「みかえりの郷」の皆さん。
10年ほど前から、村内の遊休地を利用して「なつはぜ」 約250本を栽培しています。
9月17日、組合員5名で、黒く熟した「なつはぜ」の実を収穫しました。
1cmにも満たない小さな粒なので、取っても取ってもカゴが一杯になりません。 赤みの残る未熟な実は、黒く完熟するまで待って収穫するそうですが、全て収穫しても生産量はわずか。とっても貴重品です。
9月3日、冷蔵庫で保存されていた「なつはぜ」の実をジャムに加工しました。
洗浄した「なつはぜ」に砂糖を加えて、実の形状がわずかに残る程度まで煮詰め、120g入りのビンに詰めます。
出来上がったばかりのジャムを試食させていただきました。
甘さと酸味のバランスが絶妙で、「なつはぜ」の形状を留める粒々の部分は、とりわけ酸味を強く感じます。 また、わずかに残る「なつはぜ」の風味が、子供の頃の郷愁を感じさせます。
青木村では、古くから「なつはぜ」を「コンパラ」と呼んで親しまれてきました。
出来上がったジャムは、『道の駅 あおき』で、 コンパラジャムの名称で販売されています。(1ビン 570円)
皆さんも、一度召し上がって郷愁を感じてみてはいかがですか。
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