2022.01.18 [ 職員のみつけた情報コーナー歴史文化 ]
新春恒例行事「射初会」を行いました
総務管理課鰯です。
1月3日(月)午前10時より、会員15名参加で上田弓道協会恒例の射初会を開催しました。
役員を中心に、新しく揮毫していただいた安土幕の架け替えを行い、新春の気持ちを新たにしました。
会長の新年挨拶、拝礼後、コロナ禍で常にできなかった矢渡しを実施しました。
矢渡しは安全に行事が行われるように安土に矢を通す儀式です。
矢渡しは他の武道で言う模範演武のようなもので、射会や大会で重要な役割を持っています。
いつ見ても、身の引き締まる思いです。
射初会の最初は的前坐謝礼です。
5人1組で一手(2本)競射を行い、皆中者(二本全てが的に当たる)にはお年玉の粗品が渡されます。
また射技終了後に、会長から甘酒、酢だこ、スルメイカ、ミカンをいただき一年間の精進を誓いました。
次はつくばい謝礼です。
流派によっては、「割膝(わりひざ)」と称する謝礼です。
左の膝を床につけ、右方の膝をまげて足底で足踏みをして両膝を開き(割)姿勢を低くして射を行う。
「割膝」は昔戦場において用いられた射法の一つであり「つくばい」は神前または高貴な方の前で行った謝礼である。
(時代劇で見たことがあるかも・・・)
中央に的を一つ設置し、射手は中央を頂点にし楕円状に並び、師範の先生の「つくばい始めませい」の
発声に応じ皆で「オウー‼」と答え弓を引き、「い(射)ーい~」の掛け声で一斉に矢を放ちました。
今回は2名のみが当たりました。
最後は金的競射です。
6cm(1寸8分)の金的に一人一射を行い、一巡目で当たらない時は二巡目、三巡目と続きます。
時には決着がつかず、後日の月例会に持ち越すこともあります。
今回は二巡目で決着がつきました。皆今回は早く終了して良かったと言う反面、自分が射貫くこと
ができず残念だとの複雑な思いも有ったようです。
今回の的中者は、木札に年号と氏名を記載し道場内に掲示され栄誉を称えられます。
なお、4月に行う金的では、毎年上田公園内の真田神社に奉納しています。
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