2020.05.13 [ 職員のみつけた情報コーナー歴史 ]
信濃国分寺 蘇民将来符、ここにあり
こんにちは。
上田地域振興局総務管理課Kです。
お元気ですか。
先日、アマビエ様を紹介したところ、「蘇民将来符(そみんしょうらいふ)の厄除けの力を忘れているのではないか」とのご指摘があり、あ、そうでしたそうでした。
今までも、このじょうしょう気流で何度もご紹介してきましたが、上田市国分にある「八日堂 信濃国分寺」では、お守りとして「蘇民将来」という護符を頒与してくださいます。
「蘇民将来符」と呼ばれていることが多いですね。
この蘇民将来符は、厄除けと招福を祈るためのもの。
普通のお札と違い、お寺に返すことはありません。
だから、お家に増えていきます。例えば、我が家…。
家人が蘇民将来軍団と呼んでます。こらっ、罰が当たるよ。
上田合同庁舎内にも、置かれています。
ところで、今更ですが、何故この蘇民将来符がありがたいのか、アマビエ様の時のようにかいつまんでお話します。
むかしむかし、インドの神様の「牛頭天王(ごずてんのう)」が旅に出ました。
途中、お金持ちの小丹長者に一晩泊めてもらいたいと頼みました。しかし意地悪な「小丹長者(こたんちょうじゃ)」は断りました。
少し離れた家で、再び頼みました。そこには、たいへん貧しい「蘇民将来(そみんしょうらい)」が暮らしていました。蘇民将来は、「私は身分も低く貧しく差し上げる食事もありません。」と言いましたが、それでも良いと牛頭天王は言い、一晩泊めてもらいました。
翌朝、牛頭天王は、「小丹長者を罰する」と言いました。
蘇民将来は、「小丹長者の嫁は、私の娘。娘は助けてほしい。」と頼みました。
そこで、牛頭天王は、「蘇民将来の子孫ですと書いた柳の木の札をかけておきなさい。」と言いました。
牛頭天王は、それを目印にして、蘇民将来の子孫たちを除き、小丹長者の一族を滅ぼしました。
その後、蘇民将来の一族の者たちは、病気は治り、とても幸せになったそうです。
とてもとても、おおざっぱにまとめましたが、蘇民将来符が何故厄除けになるのか、おわかりいただけたと思います。
(実は、私も久しぶりにこのお話に触れました。)
詳しくは、こちらをご覧ください。
読み下し文も、口語訳も載っています。参考にさせてもらいました。
上田市デジタルアーカイブポータルサイト【蘇民将来符】
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